光回線10ギガ(Gbps)に対応するWi-Fiルーターの選び方

10ギガ対応の光回線のサービスが増え、利用を検討する人も増えてきたかと思います。

光回線10ギガは名前の通り従来よりも高速通信が可能ですが、Wi-Fiルーターをはじめとした機器が相応のスペックでなければ10ギガの速度性能を引き出せません。

特にWi-Fiルーターのスペックは見落としやすいポイントなので、注意が必要です。

本記事では、光回線10ギガに対応するためのWi-Fiルーターの選び方を解説していきます。

光回線10ギガには周辺環境の対応も必須

光回線10ギガを契約するのであれば、スペックを引き出すために周辺環境のチェックや整備をする必要があります。周辺環境を具体的に挙げると、以下の3つです。

  • スマホやタブレット、PC
  • Wi-Fiルーター
  • LANケーブル

上記のアイテムも製品によって最大通信速度が異なり、光回線10ギガの速度を引き出すためには、利用するデバイスや周辺機器の最大通信速度も10ギガに近いものである必要があります。

手持ちのデバイスや周辺機器の最大通信速度は、説明書やメーカーの公式サイトで確認することができます。

ここから、Wi-Fiルーターに焦点を当てて解説していきます。

光回線10ギガ周辺環境の対応

Wi-Fiルーターの規格一覧

Wi-Fiルーターの性能は、どの無線LAN規格に対応しているかで決まります。無線LAN規格は、Wi-Fiルーターの最大通信速度や対応周波数帯といった性能がわかる指標となります。

2025年1月の時点では、無線LANの規格は以下の7種類あります。

無線LAN規格 最大通信速度度
IEEE802.11be(Wi-Fi7) 46Gbps
IEEE802.11ax(Wi-Fi6) 9.6Gbps
IEEE802.11ac(Wi-Fi5) 6.9Gbps
IEEE802.11n(Wi-Fi4) 300Mbps
IEEE802.11a 54Mbps
IEEE802.11g 54Mbps
IEEE802.11b 11Mbps

Wi-Fiルーターがどの無線LAN規格に対応しているかで、光回線10ギガの力を引き出せるかが決まってきます。

上記の表は、光回線10ギガの利用に適したWi-Fiルーターの規格が確認できますが、あくまで理論値である点には注意が必要です。

光回線10ギガに適したWi-Fiルーター

規格の表を踏まえると、光回線10ギガに適したWi-Fiルーターは以下のどちらかに対応した機種になります。

  • IEEE802.11be(Wi-Fi7)
  • IEEE802.11ax(Wi-Fi6)

IEEE802.11be(Wi-Fi7)は2024年に標準化された最新の規格で、通信速度や低遅延、同時接続数の増加など、これまでのWi-Fiより大きく進化しています。Wi-Fi7の特長や旧規格との違いについてわかりやすく解説していきます。

Wi-Fi7の特長

複数の周波数帯を同時に利用でき、通信が安定

Wi-Fi7は、2.4GHz・5GHz・6GHzとWi-Fi6Eでも採用されているトライバンドが利用可能です。3つの周波数帯が利用できるため、利用者が多い場所でも通信速度の低下を感じにくくなっているのもWi-Fi7の特長でしょう。

高速・低遅延(MLO)

従来のWi-Fiデバイスはデータ伝送に2.4/5/6GHzのいずれかのバンドとリンクしていましたが、Wi-Fi7はマルチリンクオペレーション技術(MLO)の採用で、複数のWi-Fi帯域とデバイスを接続が可能となり、ロスの少ない通信を実現できます。

大容量通信

W-iFi 7では4096-QAMの変調技術を採用しています。これにより理論上、WiFi 6の1024-QAMよりも伝送速度が20%アップすることになります。より速い伝送速度は、より高い伝送効率ももたらすため、4096-QAMを使用することでストリーミングが大幅に向上し、4K/8K動画視聴・ラグのないオンラインゲーム・自宅からのライブ配信を満喫できるようになります。

Wi-Fi7の速度はWi-Fi6の4.8倍

Wi-Fi7の最大の特長は超高速通信で、最大46Gbpsまで高速化でき現在主流のWi-Fi6との速度差は4.8倍にもなります。

下位互換性があるため、古いデバイスとの連携が可能

下位互換性があるため、Wi-Fi6で使用していたスマホやパソコン、テレビなどのデバイスをそのまま使用可能です。すべてのデバイスが使用できるかは不明ですが、一気に家電を買い換える必要はいまのところありません。

Wi-Fi6との違い

Wi-Fi6、Wi-Fi6Eとの大きな違いは、最大通信速度の速さです。

Wi-Fi7は最大46Gbpsの超高速通信が可能なため、Wi-Fi6、Wi-Fi6Eよりも4.8倍速くなります。チャンネル幅も最大320MHzまで拡張されるので、同じトライバンドであるWi-Fi6Eよりも多く同時送信が可能になるでしょう。

また、4096-QAMの変調技術を採用することで、Wi-Fi6、Wi-Fi6Eよりも伝送速度が20%もアップ。高画質でラグのないオンラインゲームや4K/8K動画、ライブビューイングが楽しめるようになります。

Wi-Fiルーターと回線終端装置を繋ぐケーブルにも注意

光回線10ギガの性能を引き出すために周辺環境を見直す際は、LANケーブルの品質にも注目する必要があります。

Wi-Fiをメインで利用する場合、LANケーブルの品質は軽視されがちです。

有線でインターネット利用をしないので、意識しないのは当然かと思いますが、Wi-Fiをメインで利用するとしても、回線終端装置とWi-FiルーターはLANケーブルで接続する点を見落としてはいけません。

回線終端装置とWi-FiルーターをつなぐLANケーブルの性能でも、光回線10ギガの性能を引き出せるかが左右されます。

光回線10ギガが必要なら@nifty光10ギガがおすすめ

@nifty光 10ギガでは、10ギガ対応高性能Wi-Fi7ルーターをご用意しております。
お客様のご希望に合わせて2種類あり、@nifty光 10ギガお申込みと同時に購入いただけます。
10ギガの速度を最大限活かしたい方におすすめです。

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TP-Link/BE7200・TP-Link/BE805の機能詳細

メーカー/機種名 TP-Link/BE7200
メーカー製品ページ
TP-Link/Archer BE805
メーカー製品ページ
対応無線LAN規格 Wi-Fi 7(IEEE802.11b/g/n/a/ac/ax/be)※1 Wi-Fi 7(IEEE802.11b/g/n/a/ac/ax/be)※1
無線LAN速度 最大5,764Mbps(5GHz)※2 最大11,520Mbps(6GHz)※2
メッシュ機能 ※3 ※3
v4 over v6機能 ・v6プラス※4
・OCNバーチャルコネクト※4
・v6プラス※4
・OCNバーチャルコネクト※4
有線ポート 10Gbps WAN/LAN × 1、2.5Gbps WAN/LAN × 1、1Gbps LAN × 3※1 ※2 ※5 10Gbps WAN×1、10Gbps LAN×1、1Gbps LAN×4※1 ※2
サイズ 幅200mm×高さ176mm×奥行59mm※6 幅297mm×高さ104.3mm×奥行264.5mm※6
主な機能 IPv6(IPoE)方式/ビームフォーミング/バンドステアリング/ MLO(Multi-Link Operation)/4K-QAM/Multi-RU
  • ※1接続する端末側も対応している必要があります。
  • ※2表示の数値は理論上の最大値であり、実際の転送速度を示すものではありません。接続する機器の仕様やネットワークの混雑状況、電波の状態などにより速度は低下します。
  • ※3メッシュ機能のご利用にはメッシュ子機が必要です。
  • ※4「v6プラス」は株式会社JPIXの、「OCNバーチャルコネクト」はNTTコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。
  • ※5有線LANで接続する場合、最大2.5Gbpsとなります。
  • ※6付属品および突起物等を除く。
記事の監修:

光回線ガイド編集部(ニフティ株式会社)

ニフティ株式会社は30年以上にわたり、ネットワークサービスを提供しています。光回線にまつわる情報をお届けしていきます。
最終更新日:2025年01月29日

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