WEB・インターネット
2018年5月29日
「このWebサイトのセキュリティ証明書には問題があります」と表示される原因と対処法
遠藤政樹
◆Web閲覧時に表示される警告の意味
ウイルスやハッキングなど、インターネットのセキュリティに関してセンセーショナルな話題を目にする機会が増えたこともあり、普段見たことがないような警告が出ると、かなりあせってしまいます。そんな警告表示のひとつ、「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」や「このサイトは安全ではありません」というのは、結構ショッキングな内容で、表示された後はWebサイトが開けなかったり動作が停止してしまったりします。
セキュリティ証明書とは、言ってみれば「そのサイトが安全に見られること」、すなわち「暗号化」されている状態を示していることになります。暗号化とは、たとえば通販サイトなどの決済入力画面などで見かける「https」をイメージしてもらうと、わかりやすいかもしれません。
サイトの暗号化は、通信内容を盗まれたり改ざんされる危険から守る仕組みで、偽サイトではないことの証明にもつながっています。
◆エラー表示が発生する原因とは
このエラー警告は、Webサイトの設定ミスが原因となって表示されるケースもありますが、特に「https」から始まるWebサイトで表示された場合、そのページが攻撃を受けていたり、セキュリティ面で何かアクシデントが発生している可能性があります。また、同様の警告文はパソコン側の問題で表示されることもあります。もし、警告が別のサイトでも表示されたら、パソコンのトラブルを疑いましょう。
きちんとセキュリティ対策をしているのに何度も表示されるようなケースでは、初期化も視野に入れて対策を講じる必要が出てきます。
ちなみに、まれな状況ですが、「パソコンの時刻設定がずれている場合」も、エラー表示が起きることがあるようです。初期化の前に一度確認してみましょう。
◆警告文が出たサイトを閲覧するとどうなる?
では、エラーが出たWebサイトを、警告を無視して開くことはできるのでしょうか?その答えは「Yes」で、ブラウザ内に表示されている「詳細情報」などの文字をクリックすることで、該当のWebサイトを見ることは可能です。ただし、もちろん閲覧はおすすめしません。
単純にサイト側の設定ミスであればなんの問題もありませんが、一見してミスなのかウイルスなどが原因なのかは判断が難しいところです。
また、目に見えているURLとは異なった悪意ある偽サイトに飛ばされている可能性もゼロではありませんので、基本的には警告が出た時点、そのサイトを見るのはやめておくのが無難です。
パソコンに入れているセキュリティソフトによっても警告は表示されるケースもありますが、エラー表示がされただけではあれば、何らかの被害を受ける可能性は低いです。
間違っても警告表示されたサイトの中身を見ようとしないように注意しましょう!
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