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2016年11月14日
落し物防止タグを持てば、もう忘れ物はしない!
清水りょういち
◆Bluetooth機能で忘れ物・落し物に気づかせてくれるから便利
落とし物/忘れ物防止タグのほとんどは、小物などに取り付けやすいキーホルダー状の軽量なタグ。それを手持ちのiPhoneやAndroidスマホにダウンロードした専用アプリに、Bluetooth機能でペアリングしておくことで使用する。基本的には自分の使用環境に適した設定をしておき、タグとスマホが一定の距離よりも離れた場合にタグからブザー音が鳴る仕組み。朝出かける際にスマホは持ったが財布を忘れてしまったりすると、その時点でブザーが鳴って忘れ物を防いでくれる。
重要書類を入れたカバンにつけておけば、うっかり立ち寄った店に置き忘れそうになっても大丈夫。これだけでもかなりの安心だろう。
また、ちょこまかと動き始めた我が子を連れての買い物の際に、ポケットの中や、鞄の中にこのタグを入れておけば迷子防止システムとしても応用ができるぞ。
◆スマホをなくしてもタグからスマホを探し出すことができるが……
では逆にスマホを落としたり、忘れてきてしまったケースはどうだろうか。その場合、タグのほうからも探す機能はるのだが、多くの落とし物/忘れ物防止タグは専用アプリを立ち上げておかなければ反応しないことが多いので、いささか不便。
そもそもGPS機能をオンにしておけばiPhoneならPCなどで「iPhoneを探す」機能で探せるし、Androidでも追跡アプリを使用すれば発見は可能であるのであまりこの機能を使う事はなさそうだ
◆ユーザー同士で協力して落とし物や忘れ物を探し出すこともできる!?
そんな中、最近人気を集めているのが「MAMORIO」(MAMORIO株式会社)。2016年のグッドデザイン賞を受賞した“世界最小のIoTデバイス”として評判の製品だ。MAMORIOは、スマホとタグをペアリングして見つけ出すという基本機能は類似アイテムと同じ。だが、他の商品がタグとの距離だけを知らせてくれるものが多いのに対し、MAMORIOはタグが一定距離を離れると、最後にタグから離れた場所をスマホに通知してくれるところが新しい。地図アプリと連動して忘れた場所を表示してくれるのが、なんとも未来的だ。
また特許取得した「クラウドトラッキング機能」は画期的。もし、音に気付かずになくしてしまったとき、うまく場所の通知が行われなかった場合でもあきらめるのは早い。なくした人はクラウドトラッキング機能をオンにすれば、他のMAMORIOユーザーが自分の落とし物・忘れ物の近くを通りがかると、Bluetoothを通じてタグが反応。紛失物の位置を教えてくれるのだ。
実際問題としてユーザーが少なければ話にならない機能だが、現状でMAMORIOユーザーが過去に通過し計測した面積の累計は、日本国土面積の約120%(※2016年11月現在)だというから、実用レベルに達していると言える。
また通りがかったユーザーに、落とし物の位置がばれて盗まれてしまうのでは……と心配な人もいるだろうが、位置情報のみが専用サーバーに送られるだけなので、セキュリティ的にも問題はない。
とはいえ、こうした落とし物/忘れ物防止タグは万能ではない。たいていの機種が1年程度の長期間バッテリーが持つ仕様になっているが、それでもいつか、電池は切れてしまう。うっかりバッテリーを交換するのを忘れて、切らしてしまったら……。
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