ビジネス・経済
2016年7月01日
何かあってからでは遅い!GPSを利用した子どもの見守りサービス6種をチェック
藤田智美
◆迷子対策は完璧!! GPS携帯端末なら防犯機能充実のキッズ携帯がオススメ
GPSと聞いてまず思い浮かぶのは、携帯端末だ。子ども、特に小学校低学年程度に持たせる場合、有害アプリのダウンロードやサイトへのアクセスを制限したり、ゲームアプリなどの利用時間を管理できる機能も重要だが、もっとも気になるのは防犯機能。その点、各キャリアから発売されている子ども向け携帯端末なら、GPS位置情報サービスや防犯ブザーなどの防犯機能が充実しているので安心といえる。押さえておきたいのは、以下の4つの機能&仕様
1:かんたん通話機能
2:GPS位置情報サービス(※居場所確認)
3:防犯ブザー
4:防水・防塵・耐衝撃仕様
これらのサービスを提供している各社で細かな点は違うが、あらかじめ登録した電話番号に子どもでも迷わず通話発信(※特定の人だけと通話)やメールが送れたりを、ワンタッチ操作などシンプルに使えるのがうれしいところ。また、子どもは持っている物を落下させることも多いため、多少のことでは壊れない防水・防塵・耐衝撃仕様は、思っている以上に大事だ。
また、子どもの居場所各に役立つGPS位置情報サービスを使うには、登録が必要。必ず手続きしておこう。
1)au「安心ナビ」
→「いますぐサーチ」で子どもの居場所を地図や住所で位置確認、「みまもりサーチ」で子どもの移動経路を知ったり目的地にたどり着けたかわかるなど、子どもの1人での外出をチェックできて安心。また、位置情報を確認した履歴も管理できるから、子どもの普段の行動範囲を把握できるのもうれしい。
2)SoftBank「位置ナビ」
→子どもの位置を手軽に確認できるほか、最大10人まで検索許可が可能なので、兄弟が多い場合もありがたいし、家族間で許可を出しておけば何かトラブルが発生したときに互いの位置を確認、無事かを調べることができてしまう。また、事前に日時をしておけば自動的に子どもの居場所を検索・告知してくれるので、忙しいときにサッとチェックできるのも◎。
3)docomo「イマドコサーチ」
→子どもがイマドコサーチ対応のキッズケータイのブザーを鳴らしたとき、端末の電源がオフになった際は、自動で居場所を教えてくれる機能を搭載。また、電池の残量が少なくなっても自動的に検索し居場所を知らせてくれるなど、かゆいところに手が届く機能が豊富だ。
各サービスとも、子どもの居場所をいつでも確認できるほか、指定した時間やエリアに到達するとお知らせなど、基本的な機能はおおむね共通。どのキャリアを選んでも、子どもの安全を守るために活躍してくれることだろう。
また、子どもはよくものを失くすもの。紛失が気になる場合は、しっかりと腕に装着できる子ども向けスマートウォッチという選択肢も。さらに防犯にこだわりたい人は、子どもの見守りに特化した以下のサービスも要チェックしてみては。
4)子どもを見守り駆けつけるサービス「ココセコム」
ちなみに、SIMフリースマホを使っているという場合でも、各種アプリを活用すれば、子供向けに見守り機能を持たせた端末にカスタマイズすることも可能。詳しくはまたの機会に譲るが、「Filii(フィリー)」といったものを活用してみてほしい。
◆連れ去り事件の脅威にはスマホ以外の対策も効果的
誘拐などの脅威に備え、iPhone搭載の「最後の位置情報を送信」といった機能もほしいところだが、携帯端末を取り上げられて捨てられたらおしまいだ。徹底した対策を講じるなら、GPS機能に特化したグッズ&サービスもチェックしておきたい。小型GPS機器をチェック
5)au「あんしんGPS」約53×41×14.3mm
6)SoftBank「みまもりGPS」 約45×67×15mm
どちらも機器がとても小さいので、ランドセルやカバンをはじめ子どもが身に着けるものに忍ばせておけるのがいい。ほかにも車やバイクの盗難防止、ペットにつけておくといった使い方もできそう。
その他、GPS発信器搭載の子ども用スニーカーなども注目されている。よほどのことがない限り、靴を脱いでなくしてしまうといった事態にはならないので、スマホなどを持たすのはまだ早いけど……という低年齢層の子どもに持たせるのに向いているかも。
ほかにも、自動改札口通過を知らせる「エキッズ」(東急線+Pasmo)、「小田急あんしんグーパスIC」、「PiTaPaあんしんグーパス」など交通系ICカードを活用したサービスや、校門をくぐったことを保護者にメールでお知らせする「登下校ミマモルメ」(学校単位で導入)といったサービスもある。自分の子どもの年齢や性格、さらに予算などを考慮に入れ、最適なものを取り入れてみては。
何が起きるかわからないご時世、念には念を入れた危機対策も、やってやりすぎということはないはず。子どもが安心して過ごせるようにしてあげたい。
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