パソコン・ソフトウェア
2015年1月29日
いらなくなったパソコンを“安全に”処分する方法
藤田智美
「PCリサイクルマーク」があるパソコンならば、メーカーが回収してくれる。リサイクル対象外のモデルは有償で処分してもらう必要があるが、そう古くないモデルならば、中古品として下取りに出すことも可能だ。だが、こうした手続きの前に、煩わしい作業が残っていることを忘れてはならない。
パソコンを破棄する際、もっとも重要なのはハードディスクに残ったデータの処分だ。 パソコンやソフトを正規に購入し、ユーザー登録した場合は、必ずどこかに個人情報が保存されている。長年愛用したマシンならば、思わぬところに痕跡が残っていることだろう。これらのデータをどんな専門家にも二度と取り出せない状態にして初めて、パソコンを“安全に”破棄する準備が整うわけだ。
やり方は2通り。リサイクルや処分業者に回す前に必ずやっておきたい。
(1)データを完全に消去する
Windowsパソコンならば、リカバリCDを使って工場出荷時の状態に。リカバリCDをなくしてしまった場合は、市販のファイル抹消ソフトを使うといい。Macintoshの場合は、OSディスクから起動し、ディスク上の全データをゼロにする。万が一、ハード上の問題で起動しなくなった場合は(2)を試してみよう。
(2)ハードディスクを物理的に破壊する
ハードディスクドライブを取り出し、ケースを空ける。ハードディスクは円盤なので、これに穴を空けるか、盤面をガリガリ傷つければいい(円盤が2枚以上ある場合もあるので注意!)。盤面にたどり着けない場合は、金属の端子を派手に曲げてしまおう。
なかにはiMacのように、特殊な器具がなければバックパネルを開けないモデルもある。サポートに電話してみると「長袖のシャツにゴーグル、ハンマーを用意してください。電源を抜きiMacを床に寝かせたら、画面中央めがけてハンマーを振り下ろしましょう!」との豪快な答えが返ってきた。ストレス発散にもなりそうだし、iMacの中身を見るまたとないチャンス。やる価値はあるだろう。
なお、有償になるが、パソコン販売店や修理店によっては、目の前で記憶メディアを破壊してくれるサービスを行っている。不安な人は、本体を処分する前に問い合わせてみよう。
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