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ビジネス・経済
ついに日本語対応!世界中から事業資金を募集できるクラウドファンディング「Kickstarter」とは?
昨年、映画「君の名は。」と同時期に上映を開始して以降、口コミでじわじわと動員人数を増やし、現在も劇場で公開されている異例のロングラン映画「この世界の片隅に」。この映画の製作費は、クラウドファンディングによって集められたということは有名だ。そんなクラウドファンディングの最大手サイト「Kickstarter(キックスターター)」が、ついに2017年9月に日本の銀行口座での利用が可能となった。あらためてクラウドファンディングとは何かを調べてみよう。

◆噂だけはよく聞く「クラウドファンディング」って結局、何?

クラウドファウンディングとは、新たなビジネスや企画のアイディアを思いついたときに、不特定多数の人々にインターネットを通じて企画のプレゼンテーションを行い、共感してくれた人から広く出資を募る方法である。

最近では有名なアーティストが、レーベルを通さずに自費出版で本当につくりたいCDを出すのに利用したり、個人で開発している新型の宇宙ロケット開発費用を募るのに使ったりと、用途の幅もどんどん広がってきている。

クラウドファンディング最大の利点は、多くの場合きちんとしたインターネット決済を行ってくれる会社が仲介に入ってくれるため、詐欺行為がほぼないということにある。申請する側は自らの企画をこれらの会社のサイトにアップして出資者を募り、募集者はその企画を見て、会社のサイトを通して出資をするというのが基本的な流れとなる。

出資の方法もいくつか種類があり、起案者が目標額を設定し支援金額が届いたときに初めて調達した資金を受け取ることができる 「達成時実行型」と、目標額に達しなくても資金を受け取ることができる代わりに、必ずプロジェクトは実行しなければならない「実行確約型」に大きく分けられる。

また、リターンの形でも分類され、支援者が自らの支援がどのように使われるのかをサイトから選択することもでき、完全な寄付としてリターンを求めない「寄付型」。プロジェクトの利益から配当金をもらう「投資型」。出資額に応じた利子を受け取る「融資型」。そして、もっともポピュラーなのが“お返し”という形で成果物の一部を権利や物という形で受け取る「購入型」となっている。

市場規模は年々大きくなっており、その集金額は年平均5,000億円以上とも言われている。

◆2017年9月に上陸した「Kickstarter」とは?

そんなクラウドファンディングの草分け的な存在であり、8年間でさまざまなプロジェクトを実現させてきたアメリカのクラウドファンディング仲介サイト「Kickstarter」が2017年の9月13日、日本語に対応した形で上陸した。

実は、これまでも多くの日本人クリエイターがKickstarterを利用して資金集めに成功しているのだが、今回の「日本初上陸」というのはどういうことなのだろうか。

一番のメリットは、国境を越えた世界中の人々から、事業資金の提供を募集できるようになることだろう。日本国内にも大手のクラウドファンディングサイトは存在しているが、いずれも日本国内向けのサービスでしかなく、新ビジネスのための大量の資金を集めるにはあまり向いていなかった。

だが、Kickstarterは海外のサイトであり、国境を越えたプレゼンで集金を目指すことが可能となる。素晴らしいアイディアがあるのに実現するだけの資金を持てなかった中小企業には朗報である。

また、もうひとつ大きな変化が、日本の銀行口座を送金先として指定できるようになることだ。

Kickstarterはアメリカの企業なので、これまでの同社を利用したクラウドファンディングを行うには、アメリカに代理人を立ててアメリカの口座を作る必要があった。そのため、本来この手のサービスをもっとも利用したいであろう中小企業や個人クリエイターの利用が、難しい一面もあった。

これからのビジネスの形を大きく変えるかもしれないクラウドファンディングだが、一番大きな変化は、自分たちの作る作品を本当に応援してくれるファンから、直接応援メッセージと資金をもらえるということにあるのかもしれない。

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