本文へジャンプします。

通信
LANケーブルの長さや延長によって速度差は生じるのか?
オフィスや自宅のPCと環境を構築する際、気になりつつも利便性を優先してしまうLANケーブルの“長さ”。機器の追加でLANケーブルを延長するケースも多いため、長さや延長で通信速度が変わるのかを検証してみよう。

◆長いLANケーブルを使っても通信速度が落ちることはない?

オフィスや自宅などで、何気なくつないでいるLANケーブル。

「ケーブルを長くすると、通信速度が落ちたり、何らかの干渉を受けて不安定になりがち!?」
「ケーブルを延長するとトラブルの元になりやすいので、やらないほうがいい!?」


といった口コミを目にされたことがある方も多いだろう。

たしかに、いわれてみればそのような気はする。でも、本当にLANケーブルの長さや延長によって、通信速度&安定性が変わるのだろうか。

IoTの普及でネットワーク接続される機器が増えた現在、LANケーブルはどうしても長くなりがちだ。後から機器を追加したり、増設した場合など、延長やHUBのタコ足配線化が恒常化しているケースも珍しくない。

本当に「体感できるほど速度が落ちる」「通信がひんぱんに切断されてしまう」状況なら、そうした光景を見かけることもないはずなのだが……。

実際に検証してみたところ、LANケーブルの長さが1メートルでも5メートルでも、体感できるような速度差、安定性の違いは感じられないというのが正直なところ。

さらに各方面の検証データを調べてみると、10メートルと100メートルの比較でも、速度差は誤差の範囲だという。

さすがに100メートル以上のケーブルでテストした結果は見当たらなかったが、およそ現実的ではない長さなので、気にすることはないだろう。オフィスや家庭に多い10メートル程度までの長さであれば、基本的に長さなどの影響による速度差は“ない”と考えてよさそうだ。

◆通信規格が「CAT5e(CAT6)」までなら、LANケーブルを延長しても大丈夫?

では、LANケーブルを途中で延長した場合はどうだろう。

オフィスや家庭で、暫定的に延長するケースは多いはず。出張族などの方は、ホテルの部屋に備え付けのLANケーブルが短すぎる場合に備え、ケーブルと延長(中継)コネクタを持ち歩いている方も珍しくないのでは?

こちらも、全国各地のさまざまなホテル(環境)で利用してきた限り、「速度が落ちた」「接続が不安定になった」という経験は、これまで一度も体験したことがない。

各方面の検証データでも、少なくとも一般的な「CAT5e(=CAT6)」までの通信規格であれば、速度差は誤差の範囲内。コネクタが悪者になる例は見当たらなかった。

ただし、製品の性質上、長期間の使用では接続部に埃やゴミが入り込む可能性は否定できない。あくまで暫定措置ならば……と考えた方がよさそう。ましてや、1本のLAN上に複数のコネクタを挟むことは控えるべきだろう。LANケーブルも価格が安くなったので、延長を繰り返すぐらいなら買い替えたほうが安心と言える。

電源タップのように粗悪品が発火することはないはずだが、念のため、購入する際はきちんとしたメーカー製品を選んだ方が無難かもしれない。

また、通信速度がCAT6A以上の業務用サーバー回線などでは、コネクタがボトルネックになるケースもあるだろう。高速度・高安定を実現するためケーブルやコネクタ部の内部構造にまでこだわった通信規格なので、そもそも延長(中継)コネクタを挟むこと自体、論外なこともお忘れなく。

新着記事