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パソコン・ソフトウェア
モノクロ写真をカラー写真化するオンラインサービスが面白い!
早稲田大学で研究開発が進むなど、「ディープラーニング」と呼ばれる人工知能を活用し、モノクロ写真をカラー化する技術が注目されている。オンラインで誰もが利用できるサービスも登場したので、さっそく試ししてみた。

◆専門技術だった白黒フィルムのカラー化が一般ユースへ

写真が好きな人の間では、あえて「味を出すため」に、モノクロフィルム調の白黒写真で対象を撮影する機会が少なくない。スマホ用のカメラアプリで、白黒写真が撮れるアプリや、白黒写真への加工アプリを利用されている方もいるだろう。

かつてのフィルムカメラが「白黒写真からカラー写真へ」変わっていったのは、1970年代半ばのこと。それから約40年。時が経てば経つほど、白黒写真が醸し出すノスタルジーは色あせなくなるのかもしれない? 一方で、「昔の白黒写真をカラーで見たい」と思わされる機会もあるだろう。幼い頃の写真に白黒写真が混ざっている方はもちろん、両親や祖父母の昔の写真などには、白黒写真が数多く見られるはずだ。

動画の世界では、すでに白黒フィルムのカラー化技術が進化し、一般化しつつある。カラー化された第一次世界大戦や第二次世界大戦の映像を目にしたことがある方も少なくないだろう。

同様に写真の世界でも、白黒写真のカラー写真化技術が進化している。原爆投下後の広島や長崎の光景をカラー化したドキュメンタリー番組は、各方面で話題を呼んだ。

こうした技術は専門分野の特殊加工技術だと思われてきたのだが、ようやく、誰でも簡単に利用できる時代が到来しつつある。

◆AI=人工知能の「ディープラーニング」技術で白黒写真をカラー化!

早稲田大学の研究グループによるカラー化技術が、ネット上で話題を集めたのは2016年のこと。ディープラーニングの活用で画像の特徴や色を学習し、モノクロ画像に自然な彩色を行うという技術だ。

ディープラーニングとは、わかりやすくいえばAI=人工知能のこと。人工知能が白黒写真をカラー写真化する技術……などと聞くと、何やらカッコイイ?

同様の研究は内外を問わず進んでいて、海外では誰でも手軽に利用できるオンラインサービスまで登場。「Algorithmia」で公開されている「Colorize Black and White Photos」では、白黒写真のURLを指定するかアップロードすることで、人工知能がカラー写真に自動変換してくれる。

試してみると、「フルカラー化」というよりは「セピアカラー化」に近い印象だ。風景写真のように色トーンがわかりやすい画像は“それなり”に見られるが、色合いが豊富でカラフルな(はずの)写真は、全体に“くすんだ彩り”という印象も拭えない。

欧米で開発が進む技術だけに、日本の風景には彩色を合わせにくい一面もありそうだ。人工知能のアルゴリズム解析はまだまだ進化途上なので、1年後には印象がガラッと変わっている可能性も?

とはいえ、元画像の雰囲気が一変し、情報量が一気に増すのは確か。誰でも無料で、気軽に利用できるオンラインサービスなので、お試しで使ってみれば面白さを体感できるはず。貴重な白黒写真をカラーで見たいという方には、文句なしにオススメだ。

ちなみに、同サービスが公開されている「Algorithmia」とは、研究者とソフトウェア・デベロッパーを結びつけるマーケットプレイスのこと。営利関係が発生しない、各種アルゴリズムのベータテスト・プロジェクトのように考えればいいだろう。

海外の英語サイトなので不安を感じるかもしれないが、有害サイトや詐欺まがいのサイトに誘導するものではないので、ご安心あれ。

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