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ビジネス・経済
飛行機でWi-Fiを使う前に注意! 電子機器の機内持ち込みルール
多発するバッテリー事故やテロ対策のため、飛行機内へのモバイル機器の持ち込みに細かな規定が増えている。搭乗時にあわてなくてもいいように、改めてモバイル機器の機内持ち込みルールをおさらいしておこう。

◆海外の航空路線では機内にスマホを持ち込めないって本当?

サムスンのスマートフォン「Galaxy Note(ギャラクシーノート)7」が発火や爆発事故を多発し、飛行機内への持ち込みに制限がかかった話題は記憶に新しい。

このように特定の機種が問題になるケースは珍しいが、国土交通省でも、「機内では電源を切る」「機内では充電を行わない」「受託手荷物として預け入れない」といった制限を設けている。

さらには、「国際民間航空機関(ICAO)」が旅客機でのリチウムイオン輸送を禁じ、欧米ではテロ対策からモバイル機器の機内持ち込みが禁止されるなど、さまざまな情報が錯綜している昨今。いったい「何がダメで、何がOK」なのだろうか。

まず、一部の報道で誤解も生じたICAOの発表は、あくまで「旅客機におけるリチウムイオンの貨物輸送を禁じる」もの。「乗員・乗客の個人用電子機器のリチウムイオンバッテリーは除く」とも明記されているので、一般乗客への影響はほとんどない。

欧州航空安全局の勧告が話題となったテロ対策も、「中東から欧米への航空便」に限定した措置。日本国内や日本発着便には無関係なので、勘違いされないように。

◆日本国内の航空路線では、モバイルバッテリーの持ち運びに要注意!

では、日本国内でのモバイル機器の持ち込みルールは?

まず、機器による「これはダメ、あれはOK」という規則は、ないといっていい。規則があるのは「リチウムイオン電池を内蔵した電子機器」で、「内蔵電池のワット時定格量」によって規定が異なる。

・ワット時定格量が160Wh超:機内持ち込み、預け入れとも不可
・同160Wh以下:機内持ち込み、預け入れとも可(個数制限なし)


「160Wh」などといわれてもピンとこないが、たとえばスマートフォンなら、10Whを超える機種は皆無。大型のノートPCでもせいぜい60Wh程度なので、抵触するモバイル機器はほとんどないはずだ。

ただし、リチウムイオン電池を利用したモバイルバッテリーに関しては、規定が細かくなる。

・ワット時定格量が160Wh超:機内持ち込み、預け入れとも不可
・同100Wh~160Wh:機内持ち込みは2個まで可、預け入れは不可
・同100Wh以下:機内持ち込みの個数制限なし、預け入れは不可


モバイルバッテリーは大小さまざまだが、スマートフォンより大きいタイプでも70Wh程度なので、100Whを超える製品は稀だろう。

◆モバイルバッテリーはすべて預け入れ不可! ゆくゆくはさらに厳しくなる!?

ここで注意しなければならないのは、貨物室での発火を防ぐため、「すべてのモバイルバッテリーは預け入れ不可」なこと。

「危険物」扱いのモバイルバッテリーを荷物に入れたまま預けると、X線検査に引っかかり、空港のグランドスタッフから取り出すよう勧告されるので注意したい。

また、2018年からは、より規則が厳格化されるかもしれない。実は、先に触れたICAOの発表が「2018年を目処に新たな輸送規格を策定するまでの暫定処置」なのだ。

2018年には新たな規定が設けられるわけで、そうなると、「リチウムイオン電池を内蔵した電子機器」は預け入れが一切できなくなる可能性も。デジカメや携帯ゲーム機ですら荷物に入れて預けられなくなると、空港でのトラブルが多発しそうなのだが……。

安全性の確保と、空旅の快適さが守られるよう、今後の展開を見守っていきたい。

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