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ビジネス・経済
神様まで飛び出した!? AR(拡張現実)の御朱印ブームを正しく知ろう
神社や寺院でいただける「御朱印」が、歴史好きな旅人や外国人観光客に人気を集めている。ついには「AR」(拡張現実)を搭載した御朱印まで登場するなど、ブームも過熱気味な御朱印について知ろう。

◆スマホの中で神様が舞う、御朱印とAR(拡張現実)のコラボ「御朱印AR」が可愛すぎる!

テレビのニュースでも取り上げられている「御朱印」。歴史好きな女性“歴女”たちにも大人気なことから、全国各地の御朱印を集める「御朱印ガール」などという名称も登場しつつある。

こうしたブームを受けて、福岡県福岡市の紅葉八幡宮には「御朱印AR」なる新システム(!?)まで誕生したというから驚きだ。

この「御朱印AR」は、御朱印とAR(拡張現実)をコラボさせたスマートフォン向けアプリ。同神社の公式サイトから専用アプリをインストール&起動すると、荘厳な音楽が流れ、画面に美しい紅葉が舞う。

さらに、同神社でいただいた御朱印にスマホのカメラをかざすと宮司様が現れ、ARで再現された神様(祓戸大神)を呼び出してくれる! 神様なのにわざわざ“ご足労”いただき、「お疲れさまです!」と頭を下げたくなってしまう。

ちなみに、「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」とは、祓(神道の宗教行為=お祓い)を司る神のこと。お祓いを行う祓戸に祀られる神様なので、スマホ画面内という祓戸で儀式を行ってくれる……という考え方なのだろう。

画面内の神様には恐れ多くもタッチすることができ、そのたびに可愛らしいリアクションを返していただける。なんと愛嬌に満ちた神様なのだろう。ややもすれば敷居の高さを感じがちな神様を、ここまで身近に感じられる例も珍しい?

もちろん、神様をいじって遊ぶことが目的の、罰当りなアプリではない。同神社に祀られたご祭神の話など、ありがたくためになるメッセージを発信するためのアクションなので、念のため……。

◆そもそも御朱印とは…? 安易な記念スタンプ風潮には注意も必要

さて、皆さんの中には「そもそも御朱印って何?」という方もいるかもしれない。

本来の目的は、「その神社に参拝した証として」「その寺院に納経した証として」記帳していただくもの。神社であれば「奉拝 ***神社 日付」と達筆な書で記され、その神社の御朱印を押してもらう。御朱印を記帳していただくための「御朱印帳」も、用意されている。

いわば、言葉はちょっとあれだが、御朱印は“記念スタンプ”のようなもの、御朱印帳は“専用スタンプ帳”のようなものだと、それぞれ考えればわかりやすい。参拝した日付も記帳してくれるため、旅の思い出や記録として残せることも人気の秘密となっている。

先の御朱印ARまで登場したように、神社の場合は御朱印にもおおらかだ。神社や神様のことを、もっと多くの方に知ってもらいたい……という思いが込められているので、記念スタンプ的な収集もあながち間違いではない。

ただ、寺院では注意が必要だ。本格的に「南無妙法蓮華経……」などと記された寺院の御朱印は、本来、「納経を済ませてこそ」いただけるもの。安易な記念スタンプ風潮を嫌う寺院もあり、記帳を拒否されたケースも少なくないと聞く。ましてや、ネットオークションでの転売目的で御朱印をもらおうということは、お寺としては気分がいいものではないだろう。

御朱印ARで神様と御朱印に興味を抱き、御朱印集めを始めた人も増えているという。「面白そう」と思って始めるのはいいが、いただける御朱印の意味も、きちんと理解した上で楽しもう。

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