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ビジネス・経済
最先端技術を駆使した「自転車シェアリング」って便利かも?
環境にも優しく、気軽に安価な料金で利用できる「自転車シェアリング」が、大都市圏を中心に全国へと広がっている。そんな自転車シェアリングを初めて使う方のために、利用ガイド&注意点をまとめてみた。

◆NTTドコモと自治体が共同で実験を展開している「自転車シェアリング」

利用回数が2011年の4万回から、2016年には200万回を超えようとしている(株式会社 ドコモ・バイクシェア調べ)。驚異的なペースで利用者数を伸ばす「自転車シェアリング」を、皆さんはご存知だろうか。

自動車による「カーシェアリング」を想像してもらうと理解しやすいと思うが、自転車シェアリングは従来の「レンタサイクル」とは違い、“どこでも借りられて、どこでも返せる”という便利な自転車の共同利用サービスのこと。

東京都内など大都市圏で目にする機会が増えた。赤&黒ツートンカラーの電動アシスト自転車もそのひとつで、NTTドコモが運営する自転車シェアリングサービス「ドコモ・バイクシェア」の自転車だ。

利用エリアは東京都から横浜・仙台・広島・神戸、東北などへ広がり、江東区・千代田区・港区・中央区から始まった東京でも、2016年10月から新宿区が加わるなどエリアを拡大している。

ちょっとわかりづらいのは、まだ“広域実験事業”という位置づけなため、サービス名称が「千代田区コミュニティサイクル実証実験“ちよくる”」「港区自転車シェアリング」など、サービスを展開している自治体ごとにまちまちなこと。いずれも「ドコモ・バイクシェア」の一環なので、実際には同じサービスだ。

なので、ドコモ・バイクシェアの貸出・返却を行える場所(※ポート)であれば、港区で借りた自転車を新宿区で返すといった“乗り捨て”も可能。レンタサイクルに多い「借りた場所に返す」という縛りがないため、利便性も高い。

東京の各区内には貸出・返却を行うサイクルポート(一部を除き24時間営業・無休)が数十箇所ずつあるため、利用シーンも広がりそうだ。

◆ IoTをフル活用することで利便性を高めた「自転車シェアリング」

気になる利用料金は、以下の通り(※個人向けプラン・1回会員の場合)。

・基本料:無料
・最初の30分:150円(税別)
・以降は、30分につき延長料金:100円(税別)


月額会員や1日パスなど他の利用プランもあり、地下鉄やバスを乗り継ぐより安上がりなケースも!? もちろん自転車をこぐ体力は必要だが、電動アシスト自転車なので坂道も楽々だ。

このドコモ・バイクシェアは、最新のIoTシステムを活用していることでも注目を集めている。PCやスマホから事前登録さえしておけば、面倒な手続き不要&人を介さずに自転車をレンタルできてしまう。

サイクルポートと各自転車~本部はオンライン化され、自転車1台1台にGPS機能を搭載し利用状況を一元管理。そのため、「マイページ(会員サイト)」へログインすれば、自転車の利用開始予約やポート(駐輪場)検索、満空状況の確認などが素早く行える。

また、料金の支払いはクレジットカード決済のほか、ドコモ・バイクシェアでは普段から使っているFeliCaカード(※SuicaやPASMOなどのICカード)が“会員証”代わりに使えるため(※「認証カード」と呼ぶ)、事前に登録さえしておけばポート入口にある操作パネルにカードをかざすだけでの利用も可能だ。

レンタサイクルにありがちな申込書や身分証明書、その後の会員証発行やカード類が増えてしまうわずらわしさ、さらに支払いのために小銭の用意といった手間がかからず、気軽に利用できる点もIoTの恩恵だろう。

◆自転車シェアリングには、利便性が高い故の落とし穴も

このように便利なサービスなのだが、“使ってみて初めてわかること”も少なくない。

*その1:利用には会員証になるFeliCaが便利だが、持っていなくても利用は可能
初期登録の際、利用する「FeliCa」とは別に「会員証」が必要だと勘違いしがち。お手持ちのSuicaなど交通系ICカードや、他のFeliCaで登録すれば、アナログ的な「会員証」は不要だ(※認証カード登録はあくまでオプションであり、登録しなくても自転車の利用はできる)。

なお、ICカードを使わずに自転車を利用するには、会員サイト(マイページ)から利用予約を行い、パスコードを取得して自転車にある操作パネルに打ち込めばいい。詳しくは公式サイトを見てほしい。

*その2:登録・貸出・返却に必要な操作端末はどこにある?
コインパーキングなどのイメージでサイクルポート内を見回しても、「?」となるだけ。操作端末は、自転車1台ずつに付いているのでお間違えなく。

*その3:自転車1台1台を管理しているので、基本的にはサイクルポートに返却さえすればOK
サイクルポートでは、自転車の前輪を固定するラックに、1台ずつ停めるのが原則だ。が、このラックとシステムは無関係。

サイクルポートが無線LANの親機で、各自転車が子機だと考えればわかりやすい。無線が届く範囲内(自転車の操作盤ランプが赤色から緑色に変わる)なら、どこに停めても大丈夫。ポート内に自転車があふれ、ラックが埋まっていても、返却は可能だ。

とはいえ、次の利用者が使いやすいよう、空いていればラックに停めよう。シェアリングとは、お互いのマナーがあってこそ成り立つシステムなのだから。

ちなみに、IoTで状況チェック&台数調整されているため、サイクルポートの空車状況は、ネットからリアルタイムで確認できる。

*その4:充電池の残量は借りる前に確認!
サイクルポートには、電動アシストの充電池が残量ゼロな自転車もある。充電状態はハンドル部のボタンを押せば確認できるので、自転車を選ぶ前に必ずチェックしたい。

空の充電池は随時交換されているようだが、運悪く“ハズレ”を引いた際はコールセンターに連絡しよう。24時間対応のコールセンターは親切なので、安心だ。

2016年11月からは、ソフトバンクも同様の自転車シェアリングサービス「HELLO CYCLING」を開始した。こちらは東京都中野区を皮切りに、順次全国展開していくという。慣れればとても便利な「自転車シェアリング」を、皆さんも利用されてみてはいかが?

※記事内容は2016年12月現在の情報を基に作成。

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