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「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」はファミコン互換機を超えたのか!?
発売直後から完売が相次ぐなど大人気の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」。ファミコン世代には懐かしすぎるギアだが、当時の「ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)」とは何が違うのか。ファミコン互換機とも比較しながら見てみよう。

◆ニンテンドークラシックミニは単なるファミコン復刻版ではない

2016年11月10日に発売された「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(以下、ミニファミコン)」は、国内各店舗で売り切れが相次ぎ、「予約者以外は買えない」など爆発的ヒットとなった。

このミニファミコンには、1983年~1993年までに発売されたファミコン用ゲームソフト・30タイトルが収録されている。収録作品には「スーパーマリオブラザーズ」「パックマン」「魔界村」「グラディウス」「つっぱり大相撲」「ファイナルファンタジーIII」「ゼルダの伝説」など一世を風靡(ふうび)した名タイトルが並ぶ。

ただし、収録作品以外のゲーム(カートリッジ)をプレイすることはできないので、勘違いされないように。

外観は当時のファミコンにそっくりで、大きさはiPhone7より少し大きめ(厚みはiPhone7の7倍ほどある)と、まさに手のひらサイズ。取扱説明書がオリジナル復刻版なことも話題だが、実際の仕様には変更箇所も少なくない。

たとえば、2コン(コントローラーII)のマイクはプラスチック成型されただけのダミー。マイク必須のゲームは収録されていないが、仮に「たけしの挑戦状」(※マイク機能を使った謎解きがあった)などがあっても、クリアは不可能なのだ。

カートリッジ取り出しボタンやカバーも、ダミーなので可動しない。カートリッジを差し込んでガッチャンという、一連の儀式を再現することはできない。

リセットボタンはダミーではないが、ファミコンにはないセーブボタンに生まれ変わった。

「ファイナルファンタジーIII」などのRPGでは、バトル中に途中セーブし、戦略を練り直してから再開することもできる。そのためか、クリアの難易度はやや下がった印象だ。

ちなみに、セーブに長々とした“呪文(パスワード)”は必要ない。呪文を書き写し、呪文画面を録画した当時の苦労も再現されないわけだ(笑)。

逆に、ミニファミコンで難易度が上がったゲームもある。「グラディウス」や「つっぱり大相撲」など連射が必要なゲームでは、コントローラーがミニサイズ化した分、指が動かしにくい(吊りそうになる)のだ。

◆ニンテンドークラシックミニの“ライバル”となりそうなファミコン互換機も登場

さらにミニファミコンの外部接続は最新ゲーム機らしく大幅に進化し、micro-USBポートHDMI端子を装備。ただ、付属のHDMIケーブルの長さが約1.5メートルしかない点には注意したい。

テレビのHDMI端子は背面か側面が一般的なので、付属のHDMIケーブルを使っただけでもテレビとの距離は近くなるのに加え、本体とコントローラー間のケーブル長は80cm以下。そのため、プレイ時はテレビ画面にかなり近づなければならないのだ。

この点は、ファミコンのウィークポイントまで継承してしまったといえなくもない。購入される方は、HDMI延長ケーブルか、HDMIセレクターの利用を前提に考えたほうがいいだろう。

とはいえ、HDMI接続のおかげで、ミニファミコンのプレイ画面は驚くほどキレイだ。

一方、数多いカセットを使えるファミコン互換機は、アナログ映像出力しか持たない機種が大半だった。

そのため、輝度が高い画面では白飛びし、低い(暗い)画面では真っ暗でよく見えないといったケースも多発する。デジタル映像に特化した近年の薄型テレビでは、アナログ映像が「見ることができる」程度に劣化しまうのだ。

つまり、ミニファミコンのキレイな画面で限られたタイトルをプレイするか、互換機で好きなゲームを楽しみつつ少し見にくい画面に我慢するか、「懐かしのファミコンを遊びたい」方には苦渋の選択が待ち受けていた。

が、近年のファミコン互換機にはHDMI対応となってたものも登場している。“ファミコン的”なディティールにこだわらなければ、こちらも悩ましい選択肢になりそうだ。

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