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ビジネス・経済
2017年導入予定!? タクシー代を事前に確定できるアプリ
年末にさしかかり、これから連日楽しい忘年会が待っているという方も多いのでは。一年の総仕上げといわんばかりに、ついついはしゃいで飲み過ぎてしまうなんてことも……。今回は、そんな忘年会シーズンに度々お世話になる“タクシー”についての気になる話題だ。

◆普段、タクシーをあまり使わない人こそ要注意!

気分よくお酒を飲んだ帰り道。ふと気づくと終電の時間も過ぎ、タクシーを捕まえるしかない事態に。千鳥足でタクシーを停め、いざ乗り込もうとしたその瞬間。財布の中身を思い出して青ざめた経験はないだろうか?

「そういえば、さっきの店で、若い子に奢ってしまったが、果たしてこれで足りるのだろうか?」

ご存知の通り、深夜帯はタクシー料金が割り増しされている。普段どおりならギリギリ足りなくもないが、深夜料金だと……?

まして、普段タクシーに乗り馴れている人ならいざ知らず、あまり乗らない人にとってはどの位の料金になるのか検討もつかない。

「とりあえず家まで走ってもらって、部屋からお金を取ってくる?」
「ドラマなんかでよく見るタクシーを下で待たしておくのってありなの?」
「今からコンビニでお金を下ろす? 」

冷静に考えれば解決策はいくらでも出てきそうなものだが、酔いが回っているのと慣れないタクシー利用のせいで焦りだけが募っていく……。

◆スマートフォンを使って、料金を事前に確定するサービスが開始予定

2017年度から国土交通省は、スマートフォンアプリを使って、タクシーの料金が事前に算出できるサービスを導入する指針を固めた。

これからオリンピックへ向けて訪日する観光客が、知らない土地でも安心してタクシーを利用できるようにという国の狙いと、流し営業などでかさばる費用を抑え、効率よくドライバーを手配したいタクシー業界との思惑が合致した形だ。

実際の使い方は、専用の配車アプリを使い乗降場所の入力と配車の手続きを行うだけを想定している。すると、運賃が自動的に算出され画面上に表示されるので、利用者は実際のタクシーメーターでの料金と、算出された料金を比較し、安いほうの料金を払えばいいのだ。

配車アプリ自体は、海外旅行経験がある人には馴染み深いものだろう。海外では、流しのタクシーのふりをした強盗事件もあるため、タクシー配車アプリはかなり普及している。今回のサービスが普及すれば訪日観光客は違和感なく利用してくれるだろう。

あとは、我々日本人がどのように使いこなすかだが、実は一番恩恵を受けるのは都心の忘年会シーズンよりも、普段の地方なのかもしれない。

というのも、一人一台は当たり前というくらい車が生活に浸透している地方では、タクシーを利用する人が都内とは比べものにならないくらい少なく、料金が高くならざるをえないからだ。

たしかに、初乗り運賃は都会より安い所もある。だが、よく考えてみて欲しい。都会だと、1〜2km程度でタクシーを利用する事もあるが、地方だとそんなことはまずない。2〜3キロの間めぼしいスポットがないところも多く、利用距離は平均で数km〜数十km単位が当たり前となる。ただでさえ利用者が少ないのにそんなに長距離が続くとタクシー会社にとっても踏んだり蹴ったりなので……走行距離あたりの料金設定は都会より高い所がほとんど。旅行や出張の際に少しの移動のつもりでタクシーを利用すると、かなりの額になって驚くことも多い。

だが、事前に料金がわかれば、土地勘のない場所でも気兼ねなくタクシーを利用することができる。これまで観光ルートから外れていたようなスポットにも光が当たってくることだろう。タクシーの配車サービスが意外な形で地方創成のきっかけになるのかもしれない。

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