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日本「e-Sports」の夜開け! ところで「e-Sports」ってそもそも何?
世界中の人々が熱狂したオリンピック。同じ頃、リオでは、「e-Sports」の国際大会「eGames」も同時開催されていたことをご存知だろうか。え? 知らない? というかそもそもe-Sportsって何? という方に向けて、本記事では世界中で盛り上がりを見せるe-Sportsを紹介しようと思う。

◆年収億超えもぞろぞろ! 知られざるプロゲーマーの世界

「e-Sports」とは「Electronic sports(エレクトロニック・スポーツ)」の略。コンピューターゲームを使って対戦し競いあうプロスポーツだ。「コンピューターゲームなのにスポーツ?」と訝しがる人もいるかもしれないが、そもそも英語のsportsには、「楽しむ」、「遊ぶ」という意味合いがあり、IOC(国際オリンピック委員会)が承認するスポーツ団体の中には古くからチェスも含まれている。

e-Sportsに使用されるコンピューターゲームは、レースゲームやサッカーゲームなどの現実のスポーツを模したものから、チームで行うシューティングゲームや格闘ゲームなど多彩なジャンルがそろっている。

また、プレイ人口が多いこともあり興行規模も大きい。コカ・コーラやレッドブルなどの国際的な大企業がスポンサーにつき、2015年には賞金総額22億円という大会も開催された。この試合の模様は、世界中でおよそ3億3,000万人もの人々が、テレビやネット配信で観戦していたという。

人気のゲームタイトルになると、プロリーグも存在する。毎週のように国際大会だって行われており、大きな大会となると、現地観戦チケットを手に入れるのも一苦労だ。日本国内にも「League of Legends(以下、LOL)」というゲームのプロリーグがあり、6チームがワールドシリーズ出場権を巡ってしのぎを削っている。

当然、世界一を目指すチームやスタープレイヤーとなると、その知名度は人種や国籍の壁を超えてくる。なかには億単位の年収を稼いでいる(!)、なんて選手もいるのだ。

◆日本人プロの現状は?

とはいえ、今ひとつその盛り上がりにピンときていない人も多いだろう。ゲーム大国と呼ばれていたこともある日本だが、残念なことにゲームは子どもの遊びという意識が海外よりはるかに強く、日本でプロゲーマーとして活躍している人はまだそれほど多くない。

また、日本人プロが得意とするゲームのジャンルが1対1で行う「対戦格闘」のみに固まってしまっているのも問題だ。このジャンルのゲームは、見た目に分かりやすく観戦する側としては面白いのだが、いかんせん世界的に見れば、人気がない。そのため、大会の賞金額が少なくプロとして生計を立てていくには難しいジャンルなのだ。

ちなみに、今、最も世界的に盛り上がっているのは、「RTS」と呼ばれるゲームジャンル。「Real-time Strategy(リアルタイムストラテジー)」の略で、刻々と状況が変化する盤上で、チームメイトと協力しながら駒に指示を出し、相手陣地を攻め落とす戦略ゲームだ。先程あげたLOLは、世界でもっともプレイ人口が多いRTSとして抜群の人気を誇る。

なので、格闘ゲームに比べると大会の賞金額も大きく、国内のプロリーグ「League of Legends Japan League(以下、LJL)」所属の選手達の中には、一般的なスポーツと同じく年俸+出来高制で契約している人もいる。今後、野球やサッカーと並び、子どもの憧れの職業の一つとしてプロゲーマーが上がってくる可能性だって秘めているのだ。

もっともそこはプロ。連日ゲームの練習と運動(長時間のプレイに耐えるために、プロゲーマーもアスリート並みの体力が求められるそうだ)で自分を追い込む必要がある。現在LJLには6チームが参加しているが、LOLは1チーム5人。食べていくには、最低でも日本のトップ30の中に入らなければならない。サッカー日本代表の登録枠が23人ということを考えると、どれだけ狭き門かは想像できるだろう。

◆国内でも世界大会を観戦する機会がやってくる!

e-Sportsは、現在真剣にオリンピック種目への追加が検討されている。なにしろe-Sportsならば、障害を持っていても健常者と対等に試合を行うことができる。冒頭にあげた「eGames」は、イギリス主導で行われた、プレオリンピック的な意味合いが強い大会だった。

2018年1月には、格闘ゲームの世界大会「EVO Japan」、そして2020年にはオリンピックに合わせて「eGames」の日本開催が企画されている。この機会に、話題の最先端スポーツを観戦してみてはいかがだろう。

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