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新たなビジネスを創出する「360度カメラ」の可能性!
一度のシャッターで、あっと言う間に自分を中心とした360度を撮影できるカメラが登場している。そんな奇妙な写真が何になるのかという人も多いかと思うので、プライベートからビジネスまで、この「360度カメラ」が生み出す新たなライフシーンをのぞいてみよう。

◆ 写真に収まりきらなかった、旅の思い出まで全部記録

現在、国内だけでも40種類ほど発売されている360度カメラは、カメラを中心に360度のパノラマ景色が撮影できるガジェット。静止画だけではなく、動画撮影に対応しているモデルも多く、お値段も3万円前後~と手頃なことから人気に火がついた。

撮影した写真は、主にパソコンやスマートフォン上のアプリで再生できる。新たに360度映像再生用の機材を買う必要がないことも、普及に拍車をかけている。

一般家庭での使い方としてメジャーなのが、めったに旅行へ連れて行くことができない祖父母や両親に、自分が行った旅先の景色をよりリアルに見せられること。

今までの写真だと、どうしても1つの視点からの風景しか残せなかったが、撮影者の背中側の景色まで伝えることができるのは大きい。時々、実際に現地に行ったはずの自分でさえ気付いていなかったものが写っており、旅の思い出をさらに広げてくれるのだ。

◆ ビジネスの現場で使われ始めた360度カメラ

かつては、こういった360度撮影を行うには、それなりの設備を用意しなければならなかった。導入費が数百万ということもざらではなかったわけだが、安価で環境が整えられるようになってきたことで、ビジネスの現場でも導入が始まっている。

特に急ピッチで導入を進めているのが不動産業界。360度カメラを使えば、遠方物件の内見だって事務所で行える。お客にも不動産業者にとっても大変喜ばしい技術なのだ。

内見ということならば、ウェディング業界でも導入が進んでいる。仕事の都合でなかなか内見会に参加できないカップルは少なくない。そんなとき、360度カメラの映像は大活躍している。

 また、最近では映画産業にも360度カメラが登場している。

 「GoPro」シリーズというウェアラブルの小型高性能カメラが、近年、映画やテレビの撮影現場で使用されるようになった。服や帽子につけられるほど小型でありながら、高解像度撮影に対応したGoProシリーズの登場は、それまでの映画カメラでは不可能だった場所での撮影を可能にした。

 そんなGoProシリーズのカメラ6台をつなぎ合わせ、リアルタイムに360度映像を撮影できる「Omni」というカメラセットが、2016年8月に発表された。バラエティ番組やドキュメンタリー番組ではすでに、GoProをつなぎ合わせて無理矢理360度映像を作っていたが、このカメラセットの登場で、さらに360度映像コンテンツの可能性が拡がっていきそうだ。

また、この360度撮影技術を、今話題のVR(バーチャルリアリティー)映像装置と組み合わせた映像体験の開発も始まっている。それが仮想現実旅行。360度画像と、ヘッドマウントディスプレイを組み合わせることで、家庭にいながら世界中の秘境を旅することができるようになるはずだ。

 ゲーム用ではあるが、すでに、仮想空間内を自由に歩き回ることができる歩行型のコントローラーの一般向け販売も始まっている。今後、この技術と360度撮影を組み合わせた“バーチャル旅行代理店”なんて産業が生まれてくるかもしれない。

※記事内容は2016年11月現在の情報を基に作成。

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