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通信
「4G」、「LTE」とどこが違うの? ついに聞こえてきた「5G」通信!
 2016年から、“真の4G”とも呼ばれる「LTE-Advanced(LTEアドバンスト)」のサービスが始まった。さらに高速で大容量な通信が実現し、もはやブラウジングだけならば、有線である必要はまったく感じない。そんな中、各キャリアがついに「5G」の話題を出してきた。今でも充分に早い通信速度が、より早くなるのだという。

◆「5G」ってそもそも本当に必要なの? 

 「3G」、「4G」、「LTE」と着実に進歩してきた無線通信規格。それぞれの違いは過去に何度かIT小ネタ帳でも掲載しているので詳細は省くが、

・ “G”が「Generation(世代)」の略であり、第何世代の技術かを表すこと。
・最新の世代になればなるだけ、通信速度、通信量ともに高性能なこと。
・LTEは、2016年の4G正式サービス開始までのつなぎの規格だったが、現在は4Gと同意で使われていること。


この3点だけ抑えておこう。

 2016年はWi-Fiの環境も各地で整い、本命であった「LTE-Advanced(正式な意味での4G)」のサービスも開始された。正直、ユーザーとしては現状の通信速度でも不満はないのだが、各キャリアは「第5世代(以下、5G)」のサービスの開始を、東京オリンピックの開催年でもある2020年に間に合わせようとしている。

 また通信料が上がるのでは……と顔をしかめる人も多いかもしれないが、そこには通信事業者をとりまくのっぴきならない事情があった。

“1,000倍”

何を表す数字なのかお分かりだろうか? これは、2010年の通信トラフィック量に対して2020年に予測される増大比率である。スマホの爆発的な普及、動画配信サイトの拡大などにより、キャリアが想定するよりも遥かに早いペースで、通信量が増えてしまっているのである。このままだと4Gの周波数帯域は、確実にオーバーフローしてしまう。

◆これまでの概念とまったく違う通信帯域の発掘が急務

 とはいえ、1Gから開発を続けてきたこれまでの周波数帯域は、もう使えるところまで使い切っている。そこで5Gでは、新たな周波数帯を開発することとなった。

 1つは、これまで通信に使われていなかった高周波数帯域の活用だ。高周波数帯ならば、まだ未使用なのでさらなる大容量通信が行えるが、電波の波長が短いことから遠くへ飛ばすことができない。

 そのため、これまでは安定した通信ができず、移動通信端末には不向きとされてきた。現在はその弱点をカバーすべく、中継アンテナの増設をしたり、既存の低い周波数帯との併用を行う実験が行われている。

 もう1つは、個人向け帯域の確保である。4Gが利用している帯域は言うならば“片側4車線の道路”のようなものである。道幅が広く、普段はスムーズにデータという車は流れているが、皆が使う道である以上どうしても人が集まる場所で接続すると混雑して渋滞してしまう。

 だが5Gでは中継アンテナが増える関係で、個々人に専用の通信迂回路を作ることが可能になる。これにより、自分の道路を確保することができ、理論上は駅前やイベント会場などの人が集まる所であっても、通信速度が低下するということはなくなるはずなのだ。

◆ 実際に5Gになったら何ができるようになるの?

 ではこのような大容量通信が実現したとして、実際に何ができるようになるのだろう。

 auによる一例としてスポーツ中継があげられている。リアルタイムで360度好きな角度から観戦できるようになる上、選手の視界や心拍数、脳波を視聴者にフィードバックし、より臨場感を感じながら楽しめるそうだ。

 生活に関わる分野だと、自動車の自動運転には高速大容量回線によるやりとりは欠かせない。高速通信のレスポンスを利用して、リアルな触覚のデータを送ることができれば、遠隔地からロボットを操作しての手術も行え、無医村が悩むこともなくなるはずだ。すべての「モノ」と「人」、「インターネット」が5Gを介して連動すれば、生活は劇変するだろう。

 実際に私たちの手元の端末にまで技術が下りてくるのは、2022年頃と予想されている。ドラマやマンガで見ていた現実とインターネットが完全にリンクした世界は思ったよりもすぐそこにやってきているようだ。

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