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ビジネス・経済
残業の友!! エナジードリンクは1日にどれくらいなら飲んでOK?
 仕事や勉強、トレーニングに向け気合をチャージするためにエナジードリンクを飲む人が増えているが、過剰摂取による健康被害が危険視されているのも事実だ。 デスクワーカーにとって“残業の友”とも言えるエナジードリンクだが、1日に飲んでいい量はどれくらいなのか。

◆問題はエナジードリンクの本数ではなくカフェインの総摂取量

 コンビニや自動販売機で購入できるという手軽さからハマる人も多いが、ここ数年、海外ではエナジードリンクが原因とみられる救急搬送や死亡事故が多発。子どもへの販売を禁止する国も出始めているという。

 悲劇の原因はエナジードリンクに含まれるカフェインだと指摘されている。たいていのエナジードリンクには無水カフェインが入っていて、その量は種類によって異なるが、およそドリップコーヒー1杯分と考えていいだろう。

 カフェインは私たちの体にさまざまな副作用をもたらす。眠気覚ましや集中力向上に一役買う一方で、深刻な中毒症状を引き起こす危険性も。体重やその日の体調によっても異なるが、60kgの人なら、1時間以内に約400mgのカフェインを摂取すると急性中毒を引き起こす可能性があると言われている。

 カフェイン中毒症状の中には動悸胃痛などの身体的なものだけでなく、緊張感や感覚過敏、パニック発作や精神錯乱といった精神的なものも多数報告されており、さらにカフェインが抜けたあと、深刻な離脱症状に悩まされるケースも。

◆カフェインはエナジードリンクだけじゃなく緑茶やチョコにも!

 では、残業時のエナジードリンク摂取量はどれくらいにとどめておくのが安全なのか。上記の60kgの人を例に考えてみよう。

 1時間の上限摂取量を400mgだとすると、公益財団法人「日本中毒情報センター」が2015年の発表した内容によると、エナジードリンク1本(160~500ml)あたり140〜180㎎のカフェインを含有。眠気覚ましを銘打った商品の中には1本(50ml)に100~150㎎を含有するものもある。いずれにしろ3~4本ほどで上限に達してしまう計算になる。

 だが、ここで少し考えてみてほしい。エナジードリンクを飲んだあと、お茶を飲んだりおやつを食べたりはしないだろうか。モニターとにらめっこしながら、無意識のうちにチョコレートを口へ運ぶことは? カフェインはエナジードリンクやコーヒーだけに含まれるものではない。実際はチョコレートや緑茶、ウーロン茶などにも含まれている

 つまり、上限ギリギリまで摂取しようと考えるなら、これらに含まれるカフェイン量も計算に入れなければならない。

 なお、日本ではカフェインの1日あたりの摂取許容量の基準はないのが現状だが、海外では成人が摂取しても体に影響がないとみられる最大摂取量を設定している国もある。

 欧州食品安全機関(EFSA)が2015年に発表した内容によれば、体重40kgの人は1回120mg、1日辺り228mgまで。体重60kgの人なら1回180mgまで、1日辺り342mgまでとされているので、エナジードリンクに限らずカフェイン入りの飲食物を摂取する際は、意識しておくのもいいかも。

◆毎日飲み続けると慢性カフェイン中毒になる可能性も!?

 カフェインには依存性がある。海外ではエナジードリンクにハマり数カ月飲み続けた子どもが、自殺を図ってしまったり、心臓トラブルで救急搬送されたケースも。一説によると、日常的に250mg以上のカフェインを摂取すれば慢性カフェイン中毒になる可能性が出てくるという。

 頭痛や疲労感に悩まされたり、精神的に不安定な状態に陥ったり、不整脈などの心臓トラブルに見舞われると残業どころではなくなる。いくら眠気覚ましの効果を感じられるかといっても、できれば週に数日はエナジードリンク断ちの日を設けたいものだ。

◆糖分の摂りすぎに注意! 適度な運動も忘れずに

 エナジードリンクにはカフェインの他にも、タウリンやビタミンB群、朝鮮人参(オタネニンジン)などが配合されている場合がある。いずれの成分も過剰摂取は禁物だが、1日に何十本も飲まない限り体に害はないという。

 問題は糖分だ。たいていのエナジードリンクは、100gあたり10g程度の糖分を含んでいる(コーラなどの炭酸飲料とほぼ同量)。仕事漬けで十分な運動量を稼げない日々が続くと、太ってしまったり、むくみに悩まされることも。

 糖分の摂りすぎも万病のもと。たまにはカロリーオフの商品を選ぶなど、気分を変えてみてはどうだろうか。

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