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スマホ・携帯
「iPhone」を格安SIMで使うための手順と注意点
 2015年の5月からSIMロックの解除が義務づけられるようになった。各キャリアから続々とSIMロック解除の対応機種も発売され、ついにiPhoneも解除対象の機種に。雑誌などでは、『格安SIMに乗り換えれば、料金がこんなにお得』といった広告が連日目に付くようになった。「でも、iPhoneを格安SIMで使うのって難しいんでしょ?」「今使っている機能が使えなくなるのでは……」と思っている人も多いはず。この機会にiPhoneのSIMフリー化について考えてみよう。

◆iPhoneを格安SIMで使う場合に気になる疑問をまずは解決!



 そもそもSIMって何? という人のために簡単に基礎知識をおさらい。携帯電話には、発せられる通信データが誰のものなのかを証明する情報が入ったICカードが入っている。これがSIMカード。このカードを機械に挿すことで携帯電話は通信を行えるのだ。

 日本の場合、これまでは各キャリアが端末にロックをかけ、使えるSIMカードを限定していた。そのため例えばNTT docomoのSIMカードを使って、auの端末を使う、といったことができなかったのだ。この囲い込みをやめましょうというのが、今回のSIMロック解除の義務化というわけ。当然、この端末ロック解除機種の中にはiPhoneも含まれている。

 iPhoneのSIMロック解除にかかる料金は、各キャリアのサポートサイトで行えば0円、ショップ窓口で手続きしてもらう場合は3000円(税抜)程度かかる。キャリアによっては、義務化以前のものはSIMロック解除のサービスを行っていないなど若干の違いがあるので、各キャリアで確認は必要だ。

 では、実際に解除をして、格安SIMでiPhoneを使った場合、それまでとどのような違いが表れてくるのだろうか。

 まず気になるのはやはり、格安SIMの通信状況だ。結論から言うと、問題ないと言い切れるだろう。格安SIMカードを提供しているMVNO(※)は、大手キャリアの通信インフラを借りて各種サービスを提供する。ニフティが運営する格安スマホ『NifMo』なら、NTT docomoの通信インフラを利用していると言った具合にだ。つまり、通信環境は大手三大キャリアと同じというわけ。

 とはいえ、もちろん全てがそれまで通りという訳にはいかない。まず、使っていたキャリアのメールアドレスは使えなくなる。契約を解除するのだから返上するのは仕方が無い。だが、PCメールやフリーアドレスの利用は当然可能なので、これらですぐに代用できる。 またNifMoではSMSに対応したSIMカードを用意するなど違和感無く移行できるよう工夫を行っている。もちろん、FacebookやLINEなどのSNSサービスや、スマホゲームなどのアプリを利用することが可能だ。

 つまり使用感覚に関しては、格安SIMに乗り換えたからと言って大きな差がでてくることは無いのだ。

※MVNO:Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。

◆格安、格安って、ではいったいどの位安いの?

 格安SIMと多くの人が言っているが、では、実際にどの位コストカットができるのだろう? NifMoのサイトを改めて見てみよう。 http://nifmo.nifty.com/

NifMoでもっとも基本となる3GBプランに、今使っているiPhoneの番号をそのまま引き継いだ乗り換えを行った場合

・通信量3GB:900円(税抜)+音声通話対応SIMカード:700円(税抜)+SIMカード:0円

 なんと、月額基本料は1,600円(税抜)になる! キャリアのプランと比較してデータ通信量の設定は若干少なめだが、動画再生など大容量通信を行う際だけ、家のWi-FiルーターやフリーWi-Fiスポットを上手く利用すれば問題なさそうだ。しかも、余ったデータは自動的に翌月に繰り越して利用できる。通信量がどうしても不安な人は、10GBプラン:2,800円(税抜)を選択するのもあり。それでもまだ、月額基本料は3,500円(税抜)にしかならないのだから。

 ただし、「違約金」のことは頭に入れておこう。ほとんどの人が、携帯電話を購入する際に各キャリアと2年縛り契約を結んでいると思う。契約書を見直すと、契約更新月以外の2年以内に契約を打ち切ると、10,000円ほど払わなければならないことが書いてあるはずだ。もっとも格安SIMへ乗り換えれば、月額基本料金がかなり下がる。3〜4ヵ月も使えば、ランニングコストで元は取れるので、乗り換えが得になる公算は大きい。

 それとiPhone端末の料金を分割して支払っている人は、乗り換えた場合未払い分がどうなるのか気になるだろう。これは、いずれのキャリアからの乗り換えでも今まで通りの分割払いでOK。三大キャリアいずれもが、一括払いに応じてくれるので、細かい支払いは相談にのってもらおう

 最後に、保証に関する話もしておこう。格安SIMに乗り換えると当然、それまで入っていた保証からは外れてしまう。とくにiPhoneユーザーにとって頼みの綱の、「AppleCare」から外れてしまうので注意が必要だ。そこでMVNOと契約する際には代わりとなる保証サービスの内容も吟味しておこう。NifMoの場合は、月額380円(税抜)で落下や水没などのトラブルが発生した際、NifMoのSIMを使用中の端末修理費用を40,000円までカバーしてくれる「NifMo あんしん保証 for SIMフリー」というサービスがある。

◆実際に、iPhoneを乗り換えてみよう!



 NifMoでのiPhoneのSIMフリー化手順は以下の通り。

1. 現在利用しているキャリアのサポートサイトで電話番号移行に必要なMNP予約番号を取得する。番号には利用期間が設定されているので、取得したらなるべく早くNifMoへの申し込みを完了させよう(MNP予約番号の再取得は可能)。

2. 申し込みフォームにて「スマホセット」か、「SIMカードのみ」かを選択する。

 今回は、持っているiPhoneをそのまま使うので「SIMカードのみ」を選択しよう。

3. SIMカードのサイズを選択する

 現在、SIMカードには大きく分けて3つのサイズ規格があるが、iPhone5以降の機種だと、「nanoSIM」というサイズのみなので迷うことは無い。申し込みの際には本人確認書類の提示も必要となるので、運転免許証やパスポートなどの書類も用意しておこう。画面の案内に従って用意した本人確認書類を添付して送る。

4.念のためiPhoneのバックアップを取る。

格安SIMに変えるからと言って、データがすべて失われてしまうことは無いが、万一に備えて、この際バックアップをとっておくと安心だ。iPhoneのバックアップは、大きく分けて2種類ある。パソコンに接続しiTunesを使う手法と、iOS9以降に実装されたiCloudでバックアップする方法だ。

 iTunesを使う場合は、パソコンと携帯をLightnigケーブルで繋げば、iTunesが自動的に立ち上がる。ウインドウ左上にある「携帯電話のアイコン」をクリックし、ウインドウ左の「概要」をクリック。「バックアップ」欄にある「このコンピューター」を選択しよう。こうしておけば、パソコンにiPhoneを繋ぐたびに、自動でバックアップを取ってくれるようになる。次に、「バックアップ」欄にある「手動でバックアップ/復元」から「今すぐバックアップ」を押下。これで作業は完了だ。

 次に、iCloudを利用する場合。iPhoneの「設定」アプリを開き、「iCloud」をタップ。「iCloudバックアップ」がオンになっていることと、Wi-Fiに接続されていることを確認したら「今すぐバックアップ」を押そう。こちらの方法は、パソコンが無くても行えるのでオススメだ。

5.約一週間程度でニフティから新しいSIMカードと案内書類が手元に届く。今まで利用していたキャリアのサポートサイト、もしくは店頭でのSIMロック解除手続きを行う。

6.NifMoから届いた書類の説明に従って電話番号切り替えの申請を行い、SIMカードを挿し替える。携帯端末の電源をOFFにし状態でSIMカードを挿し替え、APNの設定を行って終了だ。

◆これからiPhoneへの乗り換えを検討している人へ



 手持ちのiPhoneが必ず格安SIMを使えるとは限らない。NifMoで動作確認ができているのは、iPhone5(SIMフリー版)以降の機種のみ。OSでいうとiOS9.3(13E233)以降のものとなる。自分の持っているiPhoneが格安SIMに対応しているかどうかはMVNOごとに異なるので事前にきちんと調べておく必要がある。NifMoの対応機種一覧はこちら

 だからといって、これからiPhoneと格安SIMの利用を検討しているなら、少し安いからと言ってわざわざiPhone5シリーズを選ぶ必要もないだろう。iPhone6/6S、そして、6シリーズの最新版ともいえるiPhone SEはいずれもSIMロック規制解除後に発売された機種なので、好きなキャリアを選択できるのだから。

 いずれにせよ、これまでほぼ3社しかなかったiPhoneの携帯キャリアが増えて、選択肢が増えることは、ユーザーサイドとしては嬉しいことだ。これからは格安SIMも選択肢に入れた上で、自分に合った iPhoneライフを楽しもう!

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