本文へジャンプします。

ビジネス・経済
休日のメールやLINEはどうしてる? デジタル時代に考えたい“つながらない権利”
 さすが人生を謳歌することを最大限に重視するといわれるフランス人、労働法改正の議論が行われている昨今、勤務時間外のメールを規制する法案が上院で協議されている。たしかに帰宅後や休日にメール対応すると休んだ気はしないものだが……。

◆メールもLINEもケータイも、一切つながらないのが本当の休暇

 勤務時間外は、雇用主や従業員がメールなどでコミュニケーションしてはならないというのが、その労働法改正案。なるほど、夜遅く、もしくは休日などにメールが大量に届き、ちっとも休んだ気がしないというのは誰しも経験があるだろう。それを法的に規制しようというのが骨子で、題して“つながらない権利”というそう。

 労働者が労働している定義は、使用者の監督のもとにある状況。たしかにそれでいくと、メールで指示がきて作業をした場合は立派な労働時間といえる。近年、モバイルコンピュータやケータイ・スマホの普及で、いつ何時でも仕事ができる環境を構築できるのはいいことでもあるが、大変なことでもある。

 なかでもインターネット関連の業種だと24時間営業が“通常”なわけで、いつトラブルが巻き起こるかわからないし、それに対処するのも営業時間を待って……ということには、なかなかいかない状況もある。特にSNSの炎上が絡んだりした場合、早めの対処が求められ、その火消し作業のために徹夜というのも珍しい話ではない。

 しかし人間的な生活として、これは大問題。コンピュータは休まず稼働できるかもしれないが、人間は休まなければ体調を崩してしまう。従って1日の終わりには休息が必要だし、週末は休日として過ごすことが必要だ。

◆燃え尽きないための積極的休息の必要性

 インターネットというものが存在しなかった昔、人間はもっとのんびり生きてきた。会社を離れれば電話はつながらなかったし、郵便は都内でも1日かかった。ケータイを持ったビジネスマンも地下の電波の届かない喫茶店でゆっくり休憩を取っていた。しかし、今やケータイ電波の届かないところなど、探すほうが難しい。

 そうなると時間を構わず、電話やメール、LINEなどが飛んでくる。なにかあれば、そこからストレスまみれの仕事のスタートとなることもしばしば。その分、始業時間が遅れるわけでもないので、結局ろくに休めない事態になる。

 そんなときに必要なのが積極的休息。近年注目されている考え方で、休むために努力するということ。一番単純なのは、回線を切ること。ケータイ・スマホの電源を落とす。パソコンから離れる。一日中そうしたデジタル機器に触れずに過ごす。いわゆる“デジタル断食”というものだ。ただこれ、たいていはプライベートでも同じスマホを使っているわけで、自然とメールの着信は通知されてしまう。

 その場合は、メールやLINEなどの通知を切る必要がある。メールなら業務アカウントのメールチェックをしないように設定してしまう。電話がかかってきても留守電になるように設定し、業務開始時間まで見ないという積極的なアプローチを行おう。

 もしそれで会社から文句を言われるようなら……、日本もフランス同様、“つながらない権利”を得るために、労働法を改正するしかないのではないだろうか。

新着記事