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“その場で体験”から“動き回る”仮想空間へ進化するVR技術
 VRテクノロジーの進化が著しい。従来は「その場で体験する」「その場で何かを見る」技術が主流だったが、最近はバーチャル空間内を「自由に歩き回る」ことが可能になりつつあるのだ。VRの現状について見ていこう。

◆新たなVR技術「無限回廊」がもたらす可能性は、まさに無限!?

 思うままに動き回れるVRといっても、その多くは「椅子に座ってデスクの周りを眺める」から、「部屋の中を動ける」程度の変化。これでは真のVRとは呼べない……と思われていた方に衝撃をもたらしたのが、東京大学とユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが共同開発したシステム「無限回廊」だ。

 国際学会での正式発表に先駆けて体験会も開催されており、なにより驚かされるのが、その移動距離。現実のスペースは数メートル四方に過ぎないのだが、VRヘッドセットを装着して歩くと、広大な山林で迷子になっているかのようかの感覚が得られるという。

 太い柱の壁に触れながら移動しているだけにもかかわらず、VRヘッドセットに真っ直ぐな道の映像を映し出すことで、どこまでも無限に直線を進んでいるような錯覚を起こすというのだ。

 曲がっているのに真っ直ぐという感覚は、「リダイレクテッド・ウォーキング」技術を進化させたもの。従来は数十メートルものスペースが必要だったが、「無限回廊」なら数メートルで実現できる。

 円を二分するように、柱の中央に横断通路を設置すれば、真っ直ぐ進むだけでなく、右折や左折も可能となる。これを応用すれば、VR空間上の迷路や森林を自由に歩き回ることもOK。異次元ワールドを自由に冒険できるVRゲームの実現に、また一歩近づいたといえる。

◆歴史を忠実に再現した江戸の町並みも、VR技術で闊歩できる!?

 そこまで大掛かりなシステムではないが、たとえば「江戸時代の街並みを実際に歩いてみたい」程度の願望なら、クラウドファンディングでの支援募集も話題となった「江戸の町VR化プロジェクト」で実現可能になりそうだ。

 歴史研究家や3DCGアーティストが忠実に再現した江戸の町並みは、日本橋から丸の内界隈の大名屋敷群、浅草や吉原、江戸城にまで広がる。ご都合主義で作られた時代劇セットとは一味違う、本格的な“江戸の町並み”には、想像しただけでワクワクさせられる。東京オリンピックに向けて急増中の外国人観光客からも、「日本の歴史を知ることができるVR空間」として、熱い視線を浴びているという。

 先の「無限回廊」もVRコンテンツを鋭意開発中とのことで、夢のような仮想空間が一般公開される日も遠くない。VR技術の日進月歩は、私たちの想像を遥かに超えているのだから。「VR? まだまだ先の話でしょ」などと思わず、そろそろVRデバイスに手を出しておかないと、その進歩についていけなくなるかもしれない!?

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