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ビジネス・経済
ドローンを活用した配送サービスがついにスタート! 宅配業界に新風が吹くか!?
 ドローンが注目を集めるようになってから久しいが、楽天による一般消費者向けのドローンを使った配送サービス「そら楽」の第一弾サービスが発表された。概要と展望のほか、今後の可能性などを考察していく。

◆楽天が一般消費者向けの配送サービス「そら楽」を開始

 その登場以来、いろいろな意味で脚光を浴びてきたドローンだが、楽天が5月9日からサービス開始を発表した、ドローンを活用した一般消費者向けの配送サービス「そら楽(らく)」に熱視線が送られている。

 サービスの第一弾として、千葉県御宿町のゴルフ場「キャメルゴルフリゾート」でプレイヤーがスマホから専用アプリを使い、飲食物やゴルフ用品などを注文すると、ドローンがコース内にある受取所まで商品を届けてくれるというもの。

 利用には楽天会員IDが必要で、クレジットカードまたは楽天スーパーポイントで決済。注文は合計100円(税込)以上で、最大積載量は約2kgとなっている(※風速次第で積載可能量の変更あり)。利用料・送料は当面無料で、約1カ月間サービスが提供されるという。

◆スマホで注文すれば自動運転でドローンが商品を配達

 使用されるドローンは、楽天と自律制御システム研究所(ACSL)が共同開発した機体で、ACSL独自開発による国産のオートパイロットを搭載。強風時でも高い飛行安定性能を発揮するという。荷物のリリース機能や楽天技術研究所の画像認識技術などにより、飛び立ってから荷物をリリースし戻ってくるまで、自律的に飛行するとのこと。

 注文の際使用するアプリはドローン配送専用となっていて、注文可能な総量を画面で確認できるほか、商品発送準備開始時とドローンの飛行開始時に、プッシュ通知を受け取ることができる。

 楽天は利用者の声や運用状況などを分析し、今後のサービス継続・拡大を検討。将来的には過疎地や山岳地帯での配送、災害時の救援物資の運搬、eコマース事業などでのドローン活用も視野に入れているらしい。

◆ドローンのビジネス利用商戦が激化! 消費者としては利便性に期待

 ドローンを商業利用するという話はいくつか出ていて、米Amazonが日本でのインターネット通販商品をドローンで運ぶ計画を発表。4月には、国家戦略特区となった千葉市が、幕張副都心でドローンによる宅配サービスの実証実験を行い、イオンモール幕張新都心の屋上から150m離れた豊砂公園へドローンを飛ばしたことは、記憶に新しい。

 国と千葉市は、2019年までにスーパーマーケットやネット通販の商品を、高層マンションが建ち並ぶ幕張新都心の各戸のベランダにドローンで直接届ける仕組みを構築する計画で、プロジェクトには楽天、イオン、佐川急便、ウエザーニューズなど10社が参加している。

 ドローンの開発市場は年々拡大しているが、もともとドローンは軍事利用のために開発され、戦場での偵察や戦闘行為に利用されてきた。そこから民間企業が開発に乗り出し、農薬散布や河川工事の点検、災害現場の調査などにも利用されるようになってきた。

 都心部では宅配への応用が期待されるが、安全性の確保が実用化に向けての最大の課題となる。墜落する確率が高ければ、都心部での飛行は難しくなるからだ。

 とはいえ、ドローンを使った新しいビジネスは次々に誕生。セコムがテロや盗撮目的で重要施設やイベント会場に侵入するドローンをレーダーとカメラ、マイクで検知するサービスを1月から始めているほか、地図情報のゼンリンでは、ドローンの普及団体である日本UAS(無人飛行機システム)産業振興協議会、ドローン関連サービスを手掛けるブルーイノベーションと組み、ドローン利用者向けの地図サービスを4月から開始した。

 まだまだ課題は多くあるが、今後ますます活躍の場が増えそうなドローン。今回はビジネス利用の話に特化したが、個人でのドローンの利用法などに関しては改めてまとめてみたい。

※記事内容は2016年5月現在の情報を基に作成。

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