本文へジャンプします。

通信
大規模災害時に無料で使えるWi-Fiサービス「00000JAPAN」って?
 皆さんは「00000JAPAN」という言葉に聞き覚えがあるだろうか。大規模災害時にWi-Fiスポットが無料開放される、先の熊本地震から本格稼動した最新サービスのことだ。熊本地震での活用を踏まえ、制度の紹介と、実際の運用で見えてきた問題点を考える。

◆熊本地震で初めて本格稼動したWi-Fiスポットの無料開放

 通常のWi-Fiサービスは、ドコモやソフトバンクなど各キャリアと契約していなければ利用できない……が、緊急災害時には、それらのWi-Fiスポットが無料開放され、誰でもスマートフォン、タブレット、PCなどから接続できる。その際のSSID(※無線LAN(Wi-Fi)におけるアクセスポイントの識別名)が「00000JAPAN」というわけだ。

 「00000JAPAN」が制定されたのは、2014年5月のこと。実際に大規模災害が発生し、サービスが適用されたのは熊本地震が初となる。

 KDDIやソフトバンクは九州全域に対応エリアを広げ(ドコモは熊本県内のみ対応)、福岡県・博多のコンビニ、ホテルでも「00000JAPAN」が利用できた。さらに被災エリアだけでなく、九州における経済文化の中心地・博多でも使えたことで、熊本方面に移動できなくなった人たちへの情報提供にも役立っただろう。

◆肝心の「どこで使えるのか」がわからない……告知不足が課題にも

 活躍がある一方で、今回の運用にあたり「00000JAPAN」自体の認知度が低い、という問題点も浮き彫りになった。実際には利用できるコンビニや通信事業者ショップでも、「そのようなサービスは知らない」「よくわからないので使えない」などの対応が目立ったという。

 「熊本ではなく福岡でも使えるのか」「対応エリアであっても、どこで使えるのか」といった告知の公式アナウンスはなく、さらにAED設置場所のように定められたマークがあるわけでもない。「現地で試さなければ使えるかどうかがわからない」ため、緊急災害時用サービスとしては課題も残る結果となった。

◆キャリアのWi-Fiスポット検索で使えるエリアを調べよう

 では、「00000JAPAN」が利用できるエリアを調べる方法はないのだろうか?

実は先述したとおり、「00000JAPAN」は契約キャリアに関係なく利用できるため、先日の熊本地震を例にとれば、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアが用意しているWi-Fiスポット検索で利用スポットを探すことが可能だ。

 なお、リアルタイム運用情報は、「無線LANビジネス推進連絡会」の特設ページで確認することもできる。覚えておきたいところだ。

 ちなみに、自治体が定める大型公共施設などの避難場所には、「00000JAPAN」スポットに認可されている建物も多いという。こうしたサービスは、混乱した被災時にこそ有効利用したいもの。

 ただし有事の際は、さまざまな要因で検索ページにつながりにくくなることもあるので、「転ばぬ先の杖」ではないが、皆さんも地元の避難所などで使えるのかどうか、事前にチェックされておくことをオススメする。

新着記事