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スマホ・携帯
iPhoneの「ファクトリーアンロック」とは?
 皆さんは、「ファクトリーアンロック」という言葉を聞いたことがあるだろうか? Androidスマホを使っている人はいざ知らず、iPhoneユーザーであれば、一度は調べたことがある人もいるかもしれない。

iPhone6S以降の機種では各キャリアがSIMロック解除に対応しており、キャリアのサイトや営業所で解除を行ってくれるが、それ以前の機種はまったく対応しておらず、古いiPhoneを格安SIMで利用したいと考えているような人は、SIMロック解除の恩恵を受けることができないのだ。

そんなときに気になるのが、iPhoneをSIMロック解除できるというファクトリーアンロックではないだろうか?

◆古いiPhoneをSIMロック解除する「ファクトリーアンロック」

 ファクトリーアンロックとは、SIMロックがかかったiPhoneで、SIMロック解除に対応していない機種でも解除してくれるサービスのこと。

 6S以前のiPhoneは、SIMロック解除がキャリア対応になるまでと同じく、“脱獄”と呼ばれる裏ワザ的な方法でSIMロックを解除するしかないのだが、この方法は基本プログラムを改編するという、いわば正規の方法ではないため、脱獄をした機種はAppleのサポートが受けられなくなるというデメリットが発生してしまう。

 しかし、ファクトリーアンロックであれば、iPhone本体にソフトウェアやハードウェアを追加する改造を一切することなく、SIMロックを解除できるというのだから驚きだ。

◆SIMロックと、解除するメリットは?

 そもそもSIMロックとは、iPhoneほかスマホにはSIMカードと呼ばれるマイクロSDカードみたいなものが内蔵されていて、これには電話番号に基づいた料金のプランや支払い状況など様々な情報が書き込まれている。そうやって、特定のキャリアでしかSIMカードを使えないように制限している状態のことをいう。

 SIMロック解除のメリットでもっとも大きいのは、通信料の節約であり、iPhoneは大手キャリア3社からしか販売されていないが、それら以外の格安料金のSIMが利用可能になれば、月々の利用料金の改善に役立つ可能性が高まる。

 また、海外旅行に行った際、お手持ちのiPhoneを使いたい場合はローミングサービスやWi-Fi機器のレンタルなどを利用するが、なかなか割高な料金になってしまうことが多い。しかし、SIMロックを解除しておけば、現地で格安のプリペイド式SIMを購入して使用する……といった節約技が使えたりもする。

◆ファクトリーアンロックのやり方は?

 こうして見てくると、iPhoneに限らず、SIMロック解除には多彩なメリットがあり、SIMロック解除を望む人が多いこともわかってもらえるはずだ。だからこそ、今持っているキャリアのSIMロック解除対象以外の機種も、解除したくなるというもの。

 では、ファクトリーアンロックを利用するには、どうしたらいいのだろうか?

 ファクトリーアンロックは、キャリアショップなどではやってくれない(自社の不利益になるわけだから当然)ので、専門の業者に申し込む必要があるが、現在の日本では表だってサービスを展開しているところはない。しかし、インターネットで検索すれば取り扱い業者が出てくるはずなので、気になる方は「ファクトリーアンロック」などのキーワードで検索してみればよい。

 ここで注意したいのが、ファクトリーアンロック業者絡みのトラブルも少なくないということ。業者選定の際には十分に評価などをチェックしておきたいところだ。

◆ファクトリーアンロックには「IMEI」が必要

 業者が決まったら必要となるのが、SIMロック解除したいiPhoneの「IMEI(International Mobile Equipment Identity)」というもの。IMEIを調べるには、「設定」→「一般」→「情報」を見ると、下のほうに記載してある。

 これを業者に知らせるとSIMロック解除を行ってくれるので、iPhone本体を送らなくていいのもありがたい。あとは業者からの連絡を待ち、指示された手順通りに作業していくだけとなる。

料金は、業者や機種によって幅があるが、だいたい20,000円前後が相場となっていて、ファクトリーアンロックが完了するまでの日数は、申し込みから5~30日というケースが多いようだ。

 なお、リスクも少なく手順を簡単なファクトリーアンロックだが、どうして広まらないのかというと、法律的には違法ではないとはいうものの、公式にSIMロック解除を行っているわけではないため、あくまでもグレーなものであり、キャリアやメーカーが推奨していないからだ。

◆ファクトリーアンロックの注意点

 ネットワーク利用制限がかかっているiPhoneでは、基本的にファクトリーアンロックができないので、事前に制限がかかっていないかどうか調べる必要がある。

 これは各キャリアの「ネットワーク制限確認サイト」で、IMEIを入力すると調べられ、チェックを行うと、そのiPhoneが不正入手したものではないか、購入支払いは済んでいるかなどのステータスもわかったりする。

 注意したいのは、ファクトリーアンロック実施後に、修理交換などを行いIMEIが変更されると、再度SIMロックされた状態となったり、iOSのバージョンアップを実行した場合もSIMロック状態になってしまうという事態があることだ。

 また、au版iPhoneをファクトリーアンロックすると、元のauに接続できなくなるケースもあったりする。この問題は、CDMA方式を採用しているMVNOのSIMを使った場合にも、回線に接続できなくなるケースもあるので、しっかりと事前に確認しておきたい。

 ファクトリーアンロックは便利な反面、料金がそこそこかかる上に、基本的には自己責任になるので、思っているよりはリスキーかも。料金が安くなるからと安易に飛びつく前に、ちょっと下調べをしておくことが大切だ。

※記事内容は2016年3月現在の情報を基に作成。 ※記事制作者および編集部は、サービス利用により発生した不具合などについて、一切責任を負いませんのでご了承ください。

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