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ビジネス・経済
「電力自由化」はここに注意! 知らないとまずい疑問を解決
 4月から開始される「電力の自由化」について、どのような点が変わるかは以前、別記事でお伝えした。

 テレビなどでも盛んに特集が行われ、なんとなく自由に電力会社を選べるというニュアンスで捉えている人が多いと思うが、今ひとつピンときていない方も多いのでは?

 そこで今回は、新電力を選ぶ際に「実は勘違いしてしまいそうなポイント」を中心に、失敗しないため最低限知っておきたい事項をまとめていく。

◆電力の自由化とは?

 まずは「電力の自由化」自体をおさらい。いったい何が自由になるのかというと……、

・電気(発電所)を作る
・電力の小売


以上の2点が自由になる。つまり、我々使用する側としては、これまでは東京電力をはじめ地域電力会社のみで行われていた電力の販売が、今後は「新電力」として他業種も販売できるようになるため、ユーザーライクで供給側を選べることになる。

 その結果、使用者のメリットとしては、

・価格競争による電気料金の値下げ
・セット割などの多彩なサービスプランの拡充


といったものに期待ができるというわけだ。

◆停電や契約時期など切り替え前の疑問を解消

 電力の自由化スタートに向けて、実にさまざまなサービスが続々と発表されている。どれにしようか迷ってしまうが、その前にいくつか疑問点を解決しておきたい。

・疑問その1「停電・電気の質」
自由化されても、電気の管理や品質の維持はこれまで通り存在し、電気の質自体は変わらない。よって、「選んだ企業によって停電が発生しやすい」などのような事態は、基本的に発生しないし。もちろん、契約企業が倒産した場合でも、すぐに電気が止まることはないそうなので、ご安心を。

・疑問その2「契約時期」
意外に勘違いしている人が多いのが契約に関することで、自由化により4月以降は新たに契約しないと、電力の供給が止まってしまうのでは……と不安になっている人はいないだろうか。これについては、もちろん早めに契約することで特典が付くサービスもあるようだが、決めかねているような人はあせる必要はない。新電力への契約変更はいつでも可能で、4月時点で新電力と契約していない場合は、更新などの手続き不要で現在使っている地域の電力会社との契約を継続できるのだ。

・疑問その3「マンションでの新電力契約」
新電力選びでよく聞く心配が、「マンションは新電力と契約できない」というもの。これはもちろん誤解で、マンションであっても自由に選べる。ただし、マンションの場合、管理組合が電気の一括契約をしている場合があるので、事前に確認しよう。

・疑問その4「契約変更時の費用」
契約変更をする場合、どんなものが必要かはきちんと覚えておきたい。新電力に切り替えたからといって、送電線や配電線を新たに設置する必要はなく、現在使用している設備などはそのまま利用できる。新設備設置を口にするような悪質業者には十分注意したい。

新電力に切り替え時には、スマートメーターへの交換が必要だが、こちらも原則無料。契約手続きなども含めて電力会社が行ってくれる。

・疑問その5「クーリング・オフ」
生活に欠かせない電気なだけに、クーリング・オフはできないと思いがちだが、実際は、訪問販売やは電話勧誘販売で契約した場合は、クーリング・オフの対象となっている。

◆新電力の切り替えに必要なものは?

 ここまで新電力への切り替え前に知っておくべきポイントを解説したが、続いては切り替えを決めた際に気になる点を見ていこう。

・疑問その6「申込先」
新電力へ切り替える際は、切り替える先の電力会社に連絡すればOK。現在契約中の電力会社への解除連絡は不要なので、気軽に切り替えを行えるはず。

・疑問その7「契約に必要なもの」
切り替え契約時には、契約者個人を特定する「お客さま番号」が必須となる。この番号は、毎月届く「電気ご使用量のお知らせ(指針票)」に記載されていて、その他、現在の契約に関する情報も確認できるので、切り替え時には忘れずに持参しよう。

・疑問点その8「料金は安くなるか?」
電力の自由化に伴い、料金設定が数多く登場してきているが、大まかにまとめてみると、各社の料金プランは、東京電力の標準的プラン「従量電灯B」と比べた場合、毎月の電力使用量が多いほど料金軽減のメリットを受けやすい傾向がある。しかし、新プランの中には2年契約が前提で、中途解約時には解除料金が発生するケースも。

 今回は切り替えを考える際に気を付けたいポイントをまとめたが、まだまだスタート段階なので、これからお得なプランは随時、発表されていくはず。とにかくあせる必要はなく、じっくりと自分に合ったサービスを見つけることが重要だ。

※記事内容は2016年3月現在の情報を基に作成。

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