本文へジャンプします。

ビジネス・経済
人工知能は遠いものではなく身近なガジェット・スマホにも進出!
 2016年1月、コンピュータとプロ棋士による囲碁対戦で、世界で初めてコンピュータが勝利したというニュースが世界を駆け巡った。

 囲碁は、将棋やチェスと比べて盤の目の数や手数が多いため予測計算が膨大になり、高速で膨大な計算を行う機能を持ったコンピュータが必要になるそうだ。つまり、コンピュータの勝利は、それだけ人工知能が賢くなったという証。その人工知能を開発したのが、Googleだというから面白い。

 今回は、さまざまな分野で開発・進化が進んでいる人工知能について、日常生活を縁が深いスマホ絡みのものを紹介してみたい。

◆Googleだけでなくスマホに人工知能は欠かせない

 Googleの人工知能で有名なのが、Androidスマホなどで「OKグーグル」と呼びかけると、検索してくれたり道順を教えてくれたりする音声操作してくれる「Google Now」という機能だ。

 Googleは、検索エンジンの開発やそれに伴う膨大なデータの蓄積によって、優秀な人工知能を開発することができた。人間が赤ちゃんから成長する過程でさまざまな経験をし、その経験を蓄積することでどんどん頭がよくなっていくのと同じようなイメージだ。

 ほかにもiPhoneの機能である「Siri」の音声認識や、NTTドコモの「しゃべってコンシェルジュ」など、スマホに搭載されている人工知能を利用した機能は、“パーソナルアシスタント”と呼ばれ、障害者支援の目的でも日々進化を遂げている

◆空気を読む人工知能が存在する!?

 このパーソナルアシスタント機能だが、実は30年近くも前に予測されているということを知っているだろうか。

 Apple Computerが1987年に作ったコンセプトビデオ「Knowledge Navigator(ナレッジ・ナビゲーター)」では、コンピューターが各ユーザーの個人秘書(すなわちパーソナルアシスタント)として、あらゆるニーズに対応している未来が描かれているのだ。

 どうしてこの動画がパーソナルアシスタントと呼べるかというと、スケジュール管理やリマインダー登録、電話、インターネット検索などが、あらかじめ登録した音声に反応してできてしまうのだから、これはまさに秘書といえるのでは?

 そうした中、シャープが開発した「emopa(エモパー)」と呼ばれる人工知能を搭載したスマホも発売されている。

 emopaは、ユーザーの気持ちに寄り添ったメッセージを音声や画面表示でお知らせしてくれるという機能で、GoogleやSiriとは違うのは、こちらから何か質問しなくても、向こうから話してくれるということ。

 つまり、スマホが、ある程度“空気を読む”ということだ。昨年の発売当時は、声優の花澤香菜さんやアーティストのGACKTさんなどが出演したショートムービーがネットで公開されたことでも話題になった。

◆SNSや合コンでも人工知能が活躍する!?

 また、面白いところでは、人工知能を使ったイベント「人工知能コン」というものも開催されている。

 東大生が開発したアプリを使ったお見合いパーティーで、参加者は事前にさまざまな質問に答えて登録しておくほか、パーティー中もお気に入りの相手の番号を入力したりするそう。人工知能が参加者の中から合う人を選んでくれたり、お気に入り数の具合から狙い目の相手を薦めてくれたりする。

 さらにスマホでよく使うSNSにも人工知能は見かけられ、たとえばFacebookに写真をアップロードすると、自動的に顔を認識して該当する人物のタグ付けを提案されることがあるが、これはFacebookのディープラーニングシステムによる機能のひとつ。写真に含まれる物体を検出して、写真内の情報を読み上げたり、写真について質問すると回答できるなどの機能を持っているという。

 こうして見てくると、身近なスマホひとつを取っても人工知能は、日常生活に入り込んでいることがわかる。いろんなことが便利になる反面、そのうち映画「ターミネーター」のようなことも起きてしまうかも……というぐらい、人工知能がどこまで進化するのか楽しみだ。

新着記事