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ビジネス・経済
3Dプリンタとは何が作れる? 材料や制作方法、体験できる場所を紹介
 3Dプリンタの値段が下がってきてはいるが、まだまだ誰もが気軽に買える値段ではない。それでもやっぱり気になってしまう3Dプリンタだが、現在では医療からエンターテインメントまで、実に幅広い分野で活躍。企業の展示物やグッズ、アニメキャラクターの立体フィギュアをはじめ、ノベルティグッズの製作などで注目を浴びている。

 3Dプリンタとは立体を表す三次元(3D)のデジタルデータを基に、樹脂などを加工して立体物を造形する機器のことを指す。インクジェットなどに代表されるプリンタが二次元データを紙に印刷するように、三次元の立体を造形することから3Dプリンタと呼ばれている。

 技術自体は10年以上前からあったのだが、価格面や3Dデータの流通などから、今では結構身近な存在となりつつもある。そんな3Dプリンタについて、家庭用の現状や、試しに使ってみたいという人のために調査してみた。

◆3Dプリンタは多彩な分野で活躍

 3Dプリンタを持っていれば、インターネット上に公開されている3Dデータをダウンロードすることで、データにあるとおりの立体物を作り上げることができる。大きなものでいえば、NASAが3Dプリンタで作ったロケットエンジン部品の試験に成功したり、ドバイでは実際に利用可能なオフィスを3Dプリンタで建築するプロジェクトが始まったりもしているという。

 ニュースなどでも報じられる内容などから3Dプリンタは、なんでも作れるような“魔法の箱”といったイメージを持つかもしれないが、実際にはABSやPLAと呼ばれる樹脂を活用してオブジェクトを作っていくことになる。つまり、スマホのケースやアクセサリーといったものを作ってみたいと思っている人が多いかもしれないが、制作をしようとしている内容次第では、思い通りの結果を得られなかったり、実際に使用するのが難しいケースが出てくるかもしれないことは、覚えておいたほうがいいかも。

◆3Dプリンタを使うのに必要なものとかかる費用は?

 では、家庭用の3Dプリンタで実用品として使える制作物には、どんなものがあるだろうか? 大きさや作る形にもよるが、スマホのケースやスタンド、アクセサリー、ちょっとしたおもちゃなど、手芸やハンドメイドの製品を作るのをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれない(※作れるものは3Dプリンタの性能にもよるが……)。

 作れるものがなんとなく分かったところで、気になる3Dプリンタの価格だが10万を切るものもあれば、5000万(!)を超えるものまでと、思っている以上に幅が広い。家庭用と考えれば、最近では5万円前後の製品や、それ以下のものも登場しているが、購入する場合は低価格ということだけで飛びつかず、自分のやりたいことと照らし合わせて検討することが大事だ。

 またオブジェクトを作る際に必要な樹脂の価格はというと、メーカーや販売店によっても異なるが、1㎏あたり3000~5000円前後といったところが相場だろうか。あとは、どのような大きさのものを作るかなどでオブジェクト1個あたりの制作費が決まるが、それほど高くならないであろうことは想像に難くない。

◆3Dプリントの制作フローをチェック

 では、実際に3Dプリントするには、どうすればよいのか? ここではスマホケースを自作する場合を例に、簡単な制作フローを見ていくことにする。

 まず、3Dプリンタ、データ作成ソフト(Photoshopなど)、プリントするデータ(.stl形式)、PC、3Dプリンタセッティングソフトが必要となる。続いては制作フロー。

(1)データの作成
(2)素材選び
(3)プリンティング設定する
(4)印刷過程データ作成

以上の手順を踏んだら、あとは印刷するだけとなる。

 3Dデータの作成については、CADソフトなどの専用ソフトもあるが、簡単なものを作るだけならPhotoshopで十分だ。データを作る際にもゼロから自分で作るのもいいが、ネット上には3Dデータ作成の手助けとなる元データも落ちていたり、最近では3Dプリンタ用のデータ投稿共有サイトなどもあるから、それらを利用するのもいい。

 データが完成したら、続いては専用ソフトを利用してのプリンティング設定で、これは通常の印刷をする際の紙の大きさや色などをしているする工程にあたる。そして、専用ソフト上でプリンティングする際の順序(動き)を記したGcodeを生成すれば、あとは印刷するだけとなる。

◆3Dプリンタを使える施設が全国で増加中

 家庭用の3Dプリンタに関して見てきたが、実際に購入するかどうか決めかねている、とりあえず体験してみたいという人もいるだろう。では、3Dプリンタを体験できるような施設はないのだろうか。

 「3Dプリンタ 体験」などで検索をかけてみるとこれが意外に多く、3Dプリンタ体験ができるスタジオや、3Dプリンタを設置したカフェなどが、全国のいろいろな場所で3Dプリンタを使ってみることができる。スタジオや体験ツアーなどだと数千円~1万円前後かかってしまうこともあるが、カフェをはじめ3Dプリンタを設定している店舗なら、10分700円や2時間500円(※ともに素材代は別)といった格安な値段で3Dプリント体験ができてしまうところも。また、3Dデータの作成を学べるワークショップもあったりするので、気になる人は、いろいろと調べてみることをオススメする。

 精度は上がってきているとはいえ、3Dプリントによるアウトプットの品質はあまり高くないのも事実。それに一般的なユーザーの中には、3Dプリンタで何を作れるのかもよく分かっていない人も多く、テクノロジー好きやDIY愛好家をのぞいたら、まだまだ盛り上がりには欠けるのかもしれない。とはいえ、いろいろな可能性を感じさせてくれる3Dプリンタに、一度は触れてみるのもいいかも。

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