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パソコン・ソフトウェア
バックアップに威力を発揮するコマンド「Robocopy」 ドラッグ&コピーは古い!?
 PCやスマホをはじめ、もはや電子機器と日常生活は切っても切り離せないが、そんなときに困ってしまうのがデータのバックアップだ。万が一のときのため、データのバックアップの重要性は分かってはいるものの、いざやろうとすると面倒だし時間がかかってしまう。

 そうやって放置しておくとデータ量がどんどん増えていき、バックアップをやろうと思い立ったときには、もう手がつけられない……なんて経験がある人は大勢いるだろう。

 ところで皆さんは、ファイルやフォルダをコピーするとき、どのようにしているだろうか?

◆「ドラッグ&コピー」よりも高速な「Robocopy」

 多くの人が、「ドラッグ&コピー」すると思っただろうし、もちろんその方法で間違いはない。ただし、ファイルやフォルダをクリックしてドラッグ&コピーした場合、データが重複していたりすると、いちいち確認のダイアログが表示されて面倒だなと思ったことはないだろうか。

 この確認作業もまたバックアップ作業に手間取る要因のひとつだけど、実はドラッグ&コピーするよりも、高速かつ確実にバックアップをできる方法がある。それがWindows Vista以降のOSに標準で用意されている「Robocopy」というコピーコマンドだ。

 ちなみに、Vistaより前のOSを使っている人はもうあまりいないかもしれないが、ほかのOSでもMicrosoftからリソースキットという形で無料配布されているので、ほぼ同じ機能を使うことはできる。

 「Robocopy」は「コマンドプロント」という機能で動作するコマンドと聞くと、「コマンドプロント自体が、そもそもよく分からない」なんて人もいるはず。使ったことがない人からしたら、ハードルが高そうに感じるけど、「Robocopy」を使うと、更新されたファイルだけをコピーしてくれるから2回目以降のバックアップが早いし、ミラーリング機能があったり、ファイルコピーに失敗した時でも再試行できる。さらに、ファイルのパスが256文字を超えても大丈夫だったり、ファイルやフォルダのアクセス権限もコピーできるなど、メリットがたくさんある。是非とも使いこなしてほしいもの。

◆コピー先とコピー元を指定するだけと意外に簡単

 では、実際に使い方を見ていこう。まずは「Windowsキー」と「Rキー」同時に押し、「ファイル名を指定して実行」が表示されたら「cmd」と入力し、「Enter」キーを押す。これでコマンドプロンプトが起動するので、続いてはコピー元とコピー先、オプションなどを指定していく。

 こう聞くと難しそうだけど、たとえば、コピー元のフォルダをCドライブにある「aaa」、コピー先のフォルダをDドライブにある「bbb」と仮定した場合、入力するコマンドは

「robocopy C:\aaa d:\bbb」

となる(※コピー元とコピー先の間は、1バイト1文字分のスペースを空けること)。このコマンドを入力して実行できるのは、2つのフォルダー間での全ファイルのコピーだ。なお、指定するパスに空欄を含む文字列などがある場合は、「robocopy "c:\aaa" "d:\bbb"」と、ダブルクォーテーションでくくっておくほうがいいかも。

 コマンドを入力したら、あとは「Enterキー」を押すだけで、あっという間にコピーをしてくれる。ちなみに、コピー元と先の名前を入力するのが面倒な人は、それぞれのフォルダを開いたときに表示されるアドレスバーからコピーして貼り付ければ、簡単に入力することができる。

◆特定のファイルパターンの指定も可能

 また、コピー方法にはいくつかあり、特定のファイルパターンを指定してのコピーも可能。たとえば、「robocopy c:\aaa d:\bbb *.jpg *.jpeg」などと入力すれば、JPEGファイルだけをコピーすることができる。「*.jpg *.jpeg」にあたる部分のファイルの種類は任意のものを指定できるし、パターンは複数指定することも可能だ。

 ほかにも便利な使い方はいくつかあるが、まずはバックアップを簡単にしてくれる基本的なコピー方法をマスターすることをオススメする。注意点としては、コピー先とコピー元の指定を間違えないということ! これを間違うとフォルダやファイルが消えてしまうこともあるので、実行する前のチェックは欠かさず行いたい。

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