本文へジャンプします。

エンタメ
日本のアニメは、海外からも注目される近未来バーチャルリアリティの宝庫!
 バーチャルリアリティ(VR)。なにかワクワクさせるような言葉の響きに、思わず惹かれてしまう方も多いはず。こうした近未来SFの代名詞といえば映画だが、日本が誇るアニメ文化もまた、近未来ワールドの最先端として世界から注目されていることをご存知だろうか。2014年の各種アニメランキングでもトップクラスに入る人気作「ソードアート・オンライン」、NHKで放送中の「ログ・ホライズン」など、昨今のアニメシーンには近未来バーチャル世界を扱う作品が続々登場。まさに旬を迎えているのだ。

 作品のベースとなる世界観は、いずれも「MMORPG」と呼ばれるもの。「Massively Multiplayer Online Role-Playing Game」の略称で、数千人単位のプレイヤーによる“同時参加型”オンラインRPGを指す。大ヒットした「モンスターハンター」シリーズなどの「MORPG」(Multiplayer Online Role-Playing Game)を、さらに進化させたシステムだ。ゲーム上の仮想世界に取り残されたプレイヤーたちが、現実世界ではあり得ない冒険を繰り広げる……というストーリーは定番だが、最近の作品では、さらに一歩進んだ「VRMMORPG」(Virtual Reality Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)の世界も描かれる。

 それはまさに“仮想現実空間”で、先の「ソードアート・オンライン」ではプレイヤーが大型メガネ形状の仮想世界構築マシン(ナーヴギア)を身につけ、バーチャルワールドにダイブしていく。ごく当たり前にテレビを見たり、ゲームをする感覚に近い。「VRMMORPG」自体はいまだ実現していないシステムだが、今から20年後には現実とバーチャル世界が融合するともいわれ、決して夢物語ではなくなりつつある。

 ナーヴギアにしても、Googleが発売した拡張現実対応ディスプレイ「Google Glass」を進化させたものだと考えれば分かりやすい。2014年12月には、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が「脳の活動を読み取り家電などを遠隔操作する」という「BMI」(ネットワーク型ブレイン・マシン・インターフェース)を発表。「テレビをつける」と脳に念じただけで電源が入る同システムに、ナーヴギアをイメージしたアニメファンも多いことだろう。

 アニメやライトノベルの世界では、難病克服にもVRMMORPGの概念が応用されている。現実の医療界、災害救助や軍事開発といった分野でも、VRシステムの研究は急速に進んでいるという。現実世界の20年先を見据えたアニメは、こうした近未来・仮想現実の宝庫。子供向けなどと一笑に付す前に、驚くほどリアル進化している世界をバーチャル体験されてはいかが?

※参考 国際電気通信基礎技術研究所:プレスリリース 「日常生活の支援を可能とするネットワーク型ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)の技術開発に成功」

新着記事