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USBがリバーシブル仕様に! 「Type-C」とは
 PCやスマートフォンを使っている人なら、家の中にユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルがいくつかあるはず。いろいろな機器を接続する上では欠かせないUSBだが、14年8月に新たな規格として「USB Type-C」の策定が完了したことは記憶に新しい。では、Type-Cは今までのUSBとは何が違うのだろうか?

 Type-Cは現行のUSBのデザインが抱える複数の問題点を解消する狙いのもと、2013年12月に発表された新仕様。いろいろと特長はあるが、リバーシブルなプラグの採用でコネクタを“正しい向き”にしなくても使用できるというのが、最大のメリットいえるだろう。Appleの「Lightning」コネクタと同じく、ポートに対して上下どちら向きでも挿入できるというわけだ。

 さてUSBのバージョンに関してだが、一般的にはUSBケーブルの速度と機能を表し、USB Typeはポートとプラグの物理的な形状と配線を表す。Type-Aは形状が平らな長方形で、一般的なUSBケーブルの場合、Type-Aコネクタ(Aオスコネクタ)がコンピューターなどのホストに差し込まれる方の端子となる。主にデスクトップPCやノートPC、ゲーム機、メディアプレーヤーなどに搭載され、周辺機器で採用しているケースはほとんどないに等しい。現在、USBバージョンが2.0や3.0などいくつかあるが、いずれも同一のType-A設計を採用。つまり、周辺機器とホストが異なるバージョンであっても、Type-AコネクタとType-Aポートには常に互換性があることになる。

 続いてType-Bだが、標準USBケーブルのもう一方の端で、プリンタや携帯電話、外付けHDDなどの周辺機器に差し込まれ「Type Bオス」ともいい、周辺機器側のUSBポートは「Type Bメス」と呼ばれる。周辺機器には多彩な形状やサイズがあるため、Type-Bコネクタと対応するポートの設計もかなり多く、ケーブル自体の名称は、Type-A側が同じものが使われ続けていることから、Type-B側により決まる。

 Type-A、Bの基本をおさらいしたところで、いよいよType-Cについて説明していこう。Type-Cのポートとコネクタは、USB 2.0 Micro-Bのものとほぼ同サイズで、わずか8.4mm×2.6mm。またUSBケーブルの両端が同じになるため、どちらの端でもポートに差し込め、さらに上下の向きを気にする必要もない。最初に登場予定のType-Cを採用したUSBは、最大データ転送速度10GbpsのUSB 3.1をサポートし、最大出力も20V(100W)、5Aと大幅に強化。15インチのノートPCの多くが60W程度の電力を必要とすることを考えると、将来的にはタブレットやスマホといった本体の小さなUSBポートでもノートPCを充電できるようになると考えられる。

 またType-Cでは双方向の給電も可能なため、周辺機器の充電だけでなく、周辺機器によってホスト機器を充電することも。そうなると現状では何本も必要なケーブルの大幅削減も望めるに違いない。

 さらにType-CとUSB 3.1は、USB 3.0およびUSB 2.0と下位互換性があるが、これまでのようにType-Aのポートとプラグは含まれない。よってType-Cが普及するまでは、接続時に変換するためのアダプタが必要になる。Type-CがType-A並に普及するには何年かかかると思われるが、実現すれば多くの機器を今よりもさらに手軽に利用できるようになるはず。夢は広がるばかりだ。

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