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スマホ・携帯
関東と関西では優先席付近での携帯電源アナウンスが違う!?
 電車での移動中、時間つぶしに何となくスマホや携帯電話をいじっているという人は多くいるだろう。かくいう自分もその一人だが、そんな時によく耳にするのが、「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」というアナウンス。もはや電車内での定番ともいえるが、実はこのアナウンスが2014年の夏、関西ではなくなったというニュースを目にした。

 まずは、ニュースの概要を確認。関西の私鉄24社が加盟する関西鉄道協会と西日本旅客鉄道(JR西日本)が2014年7月1日、終日行っていた優先席付近での携帯電話の電源オフ規制を混雑時だけに変更し、さらに阪神電鉄で2003年から走行していた携帯電話電源オフ車両も廃止された。関西鉄道協会によると、「携帯電話は緊急地震速報の情報受信や聴覚障害者が文字情報を見たりなど、電源オフのデメリットも。混雑時以外の車両での利用に問題はないと判断した」というコメントを発表している。

 では、どうして電車内の携帯電源オフがなくなったのか。元々は、携帯電話が発する電波(電磁波)が心臓ペースメーカーに影響を与える可能性を指摘されたことから導入。2005年に策定された総務省の「距離指針」が根拠で、携帯電話からペースメーカーを22㎝以上離すことを推奨していた。

 しかし、12年7月に危険性が高いといわれていた2G(第2世代)の携帯がサービスを終了。続く3G(第3世代)携帯は25種類のペースメーカーを対象に測定を実施したが、携帯電源から3cm以上離れれば影響がないことが分かった。そこで総務省は昨年1月、ペースメーカーの国際規格と同じ15㎝に距離指針を緩和し、「満員電車などでは電源を切るよう配慮することが望ましい」との一文を削除。その結果を踏まえ、関西の電鉄各社はアナウンスの内容を変えたのだ。

 一方、関東では今のところ、優先席付近の電源オフは継続されている。さまざまな理由があるだろうが、関東と関西での電車の混雑具合も影響しているのではと考えられる。関西は朝夕が混む程度なのに対し、関東では路線によっては時間帯などに関係なく混雑するケースが多い。そのため、いくら両者が3cm以上離れていれば影響がないといっても安全性が100%保証・確認できるわけではない。そのあたりも電源オン解禁に踏み切れない要因ではないだろうか。

 また、優先席付近での携帯利用に関連するトピックスとして、14年頃には病院など医療機関での携帯やスマホの仕様に際し、総務省など関係省庁や電波関連の業界団体などで構成する電波環境協議会が新たな指針を公表。それによれば、医用電気機器から一定の離隔距離が保たれれば、待合室や病室での使用はOKなどと従来よりも制限が緩和された内容となっている。 こうしたことも踏まえると、実は電車内で電源オフを促すアナウンスが流れることから、携帯の電波や医療機器への正しい理解の妨げになっているという一面もあるのではという見方も。一概にはどちらがいいと言い切るには難しい問題だが、海外の人が多く集まるであろう2020年の東京オリンピックやパラリンピック開催に向け、今一度、考えてみるいい機会なのかもしれない。

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