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iPhone6にも搭載されている「NFC」って何だろう?
 最近スマホを買いに行って、「NFC対応」とか「NFC搭載」という文字をよく見かける。NFCは、「Near Field Communication」の略で「近接距離通信」のこと。10cmくらいの範囲で非接触通信できるものについて定めた規格で、つまりスマホや携帯電話をかざすだけでデータ通信が可能になるというもの。もっと簡単に言うと“タッチしてピッと鳴るやつ”だ。
一部のスマホや携帯電話の「おサイフケータイ」機能や、「Suica」「PASMO」などもそれにあたる。

 国内においてNFCは現在、おサイフケータイが主流だが、技術が発展すれば互換性のあるさまざまな機器とデータ通信が可能になり、スマホや携帯を中心にした生活がもっと便利になる可能性を秘めている。
たとえば、携帯をプリンターにかざすだけで写真がプリントできたり、動画がテレビに映し出されたり、ワイヤレスでの充電もできるようになる。
また、10月に東京・渋谷で開催された、街路灯に設置されたタグにスマホをかざしてヒントを読み取りながら進めていく「リアル謎解きゲーム」もNFC機能を使ったものだった。このようにNFC機能を使った多くの試みが、どんどん進められている。

 徐々に広がりを見せつつあるNFCの生活者の対応デバイスとの連携だが、海外では日本より先んじた取り組みも行われているので、いくつか紹介してみる。

 まずオーストラリア・シドニーでは、観光名所にあるパネルやデジタルサイネージのタッチポイントに埋め込んだNFCタグなどを携帯でかざすことで、詳細な歴史を知れることができる。さらにビクトリア州にあるスキーリゾート地でも、設置されたNFCタグにデバイスをかざせばリゾートの事業や周辺の情報を提供するサービスなども。

 また、イギリスでは駐車場の決済をNFCを搭載した携帯で対応したり、駐車時間をオーバーするとスマホが通知してくれる機能、ほかにもフランスのとあるスーパーマーケットチェーンでは商品に付けられたNFCタグを読み取れば、商品に関する情報を表示し割引やアレルギーに関する情報を客に提供するサービスを行うなど、海外では市民の生活に密着した活用方法が多く見られる。ちなみに、国内でも携帯ではないが、任天堂がゲームとNFC経由でデータをやり取りしプレイ可能なフィギュア「amibo」というアイテムの発売を予定しているなど、面白い取り組みが増えつつある。

 そうした中、9月に発売されたiPhone6にもNFCが搭載され、「iPhoneでもコンビニや改札でタッチしてピッとできる!」「家の鍵とiPhoneだけ持って外出ができるようになる!」と喜んだ人も多いだろうが、実際のところはまだ使えない模様。iPhone6のNFCは「Apple Pay」という機能で、使う店側に専用の読み取り端末が必要になってくる。iPhoneユーザーはまだまだ当分、財布とSuicaも持ち歩くことになりそう。とはいえ、読み込むためのアプリを起動せず携帯をかざすだけで利用できる利便性が魅力なだけに、さまざまな面での普及に期待したいところだ。

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