本文へジャンプします。

ビジネス・経済
日本を訪れる外国人が持っているデビットカードって、日本のJ-Debitカードとは違うの?
 コンビニやスーパーなどでも気軽に使える「デビットカード」。正式には「J-Debit」と呼ばれるサービスだが、海外で一般的に使われる「Debit Card」と、日本国内で日本人が利用する「J-Debit」は、同じデビットカードでも異なることをご存知だろうか。

 例えば、テレビ東京系の人気番組「Youは何しに日本へ?」では、欧米から日本を訪れた外国人が、「銀行で現金(日本円)を下ろせない」と困惑する光景をよく目にする。彼らの多くは、「VISA debit」に代表されるデビットカードを持っているのだが……。「VISAデビット」は日本でも発行されており、現地での買い物に使える点はJ-Debitと同じ。が、訪問先の銀行ATMから現地通貨を下ろせる点でJ-Debitと大きく異なる。外国人はこのデビットカードで日本円を引き出そうとし困ってしまうケースが多いという。

 実は筆者自身も、日本を訪れたアメリカ人の知人から「Using a VISA debit in Japan?」(日本でVISAデビットは使えるの?)とヘルプを求められたことがある。欧米の感覚では「銀行のATMに行けばVISA debitで現地通貨を引き出せる」のだが、日本の銀行ATMではそれができない。VISA debitに対応しているATMは、ゆうちょ銀行とセブン銀行、設置数が極端に少ないシティバンクだけ。つまり、上記のようなヘルプには、「Japan Post Bank(ゆうちょ銀行)か、7-Eleven Convenience stores(コンビニのセブンイレブン)に行け」と答えなければならない。ちなみに、欧米のデビットカードはVISAやMasterと提携しているため、クレジットカードが使える店ならどこでも買い物に使える(一部例外あり)。

 ちなみに日本でも15年ほど前からデビットカードのサービスは始まっている。ただ、いかんせん現金決済を好むお国柄なのか、いまいち普及していないのが現状だ。しかし、ここにきて各金融機関が力を入れ始め、昨年には三菱東京UFJ銀行がメガバンクとして初めてクレジットカード会社のブランドを冠したデビットカード「ビザデビット」の発行を開始したほか、JCBも千葉銀行と組んでデビットカードに参入するなど、選択肢も広がってきている。

 これは急成長を遂げている電子マネーの普及で、日本人の日常の買い物にも“キャッシュレス”の波が。また消費増税などに備え、家計管理のツールとしても注目を集め、ATMの手数料を気にしなくてすむことや、口座さえ持っていればクレジットカードを作る時のような審査はいらず、必要以上に使いすぎてしまう危険性もない。

 そうはいっても、日本でのデビットカードはまだまだ主流ではなく、ここまで見てきたように、欧米で一般的に利用されるDebit Cardと日本のJ-Debitは、“似て非なるもの”なのだ。携帯電話など、さまざまなジャンルで“ガラパゴス化”を指摘される日本だが、身近なデビットカードもその一例だったりするのは、ちょっと残念かも……。

新着記事