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航空機内における電子機器の使用制限緩和で何が変わる? スマホや携帯が自由に使えるのか?
  これまでは飛行機が離着陸する時には、自分が持っている電子機器の電源を切るのが当たり前だった。その“当たり前”という名の使用制限が、9月1日からようやく緩和された。

 昨年10月のアメリカ航空当局による利用解禁を受けての今回の決定なのだが、一部では「機内でスマホや携帯が自由に使える」と勘違いしてしまっている人もいるようで……。筆者もぬか喜びしてしまったが、そんな早とちりな人もそうでない人も、改めて今回の規制緩和を確認してみよう。

 規制緩和前は、通信用電波を発する機器(無線通信できるPC・携帯電話・タブレット、Bluetooth機器、無線マウスなど)は、航空機のドアが閉じてから開くまで一切利用禁止と、すべての航空機で一律に同じ規制がかけられていた。加えて、ポータブルオーディオプレーヤーやデジタルカメラといった電波を発しない電子機器、機内無線LAN(Wi-Fi)についても上空飛行中に限って使うことができた。PC・携帯電話・タブレットも“機内モード”に設定し、電波を飛ばさない状態もしくは機内無線LANとだけ接続している状態なら、上空でのみ利用可能とされていた。

 ここまで従来の決まりだったが、9月1日以降、航空機の種類や機種別に「タイプ1~4」という4段階の電波耐性が定められ、各区分けに従って利用可能範囲が設定された。では、各区分けはそれぞれどのような設定なのか。

 ボーイング製B777やエアバスA320はじめ比較的大型の機体で、日本国内の主要・地方路線に就航する航空機を対象とするのが「タイプ1」。デジカメやオーディオプレーヤーなど電波を発しない機器は搭乗から降機まで使え、スマホやタブレットは電話回線を遮断する「機内モード」に設定し、無線LAN(Wi-Fi)にだけ接続するなら使用可能だ。7月からJALが機内用・無線LAN(Wi-Fi)サービスを開始した背景には、こうした規制緩和があるわけだ(ANAは検討中)。

 ここまで読んできたら分かると思うが、勘違いしやすいのが携帯電話などに関して。あくまでも機内モードならというのが条件で、飛行中は電波を発して電話や外部ネット回線と接続する「通常モード」については、これまで通り使用が制限される。要するに、「通話やメール、WEBブラウジングがいつでも自由にできるわけではない」ので、そこは間違えないようにしたい。

 ただし、着陸した後に滑走路から誘導路に入った時からであれば使えるようになった。今までは機体が停止しドアが開くのを待つ必要があっただけに、少しだけでも利用可能な時間が増えたのはうれしい。「飛行機、ただ今着陸!」などといったようなSNSへの投稿も、タイムリーな状態で機内から素早くできるというわけだ。

 今回の規制緩和ではBluetoothなどによる電子機器同士の無線通信や、無線ヘッドフォンに無線マウスなども使えるように。ただ、注意すべきはボンバルディア製DHC-8型やボーイング製B767型の一部など、比較的小型で電波に対する耐性が低い機体が対象の「タイプ2」では、着陸後、滑走路を離れて誘導路に入った時の使用だけが解禁されたということ。一部の地方路線に就航する古い機体ばかりの話なのだが、Bluetooth機器を使いたい人は、搭乗機の確認をお忘れなきよう。

 なお、「タイプ3」と「タイプ4」はヘリコプターなどに該当するため、通常は気にしなくていいだろう。区分けの詳細については国土交通省の「電子機器等を定める告示の見直しの概要」を見て確認してほしい。

 規制緩和されたことで、例えば、着陸直前の光景をiPhone(機内モード設定)で撮影したり、iPadで電子書籍(オフライン利用)を読むといったこともできるようになり、飛行機内でのを楽しみが広がった。離着陸時の上昇・下降による気圧変化が苦手で耳が「キーン」となりがちな方も、オーディプレーヤーで好きな音楽を聴いていれば我慢できるかも。とはいえ、各航空会社のルールを守り、くれぐれもはしゃぎすぎて他の乗客に迷惑をかけるのだけは避けたい。

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