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定額読み放題サービス開始で電子書籍市場が次世代へ!?	音楽配信に続き電子書籍もガラパゴス化の不安
 月額9.99ドル(約1000円)で、約60万冊の電子書籍と2000本のオーディオブックが読み放題に!? 今年7月に米Amazon.comから発表された新サービス「Kindle Unlimited」が、日本の電子書籍市場にも大きな波紋をもたらしている。

 ちなみにオーディオブックとは、プロのナレーターが書籍を朗読してくれるサービス。データ同期機能「Whispersync for Voice」にも対応し、途中まで読んだ箇所から朗読を再開するなど、さまざまな機能を持つ。

 「Kindle Unlimited」は現在のところアメリカ国内限定のサービスで、Amazon.comによると他国での展開も計画中だという。極々、小規模でしか定額読み放題が実施されていない日本から見ると羨望のサービスなのだが、残念ながらAmazon.co.jpへの導入は未定。出版業界の規制が厳しい日本だけに、実現は難しいともいえそうだが…

 例えば「配信事業」で先行する音楽業界に目を転じると、月額固定料金・聴き放題のストリーミングサービスが急拡大した世界市場では、アーティスト契約まで含めた市場自体のあり方が激変し、新たなビジネスシーンが続々と誕生。世界で唯一、配信市場が伸び悩み、むしろ縮小傾向にある日本は、音楽配信市場でもガラパゴス化しつつあるのが現状だ。電子書籍市場も同様で、今回のAmazon.comによる新展開には、世界を変えてしまう(日本だけが取り残される)可能性も秘められている。

 がんじがらめの規制から閉塞的な状況に陥っている日本の電子書籍市場に、何かしら風穴が開くことを願っているユーザーは多い。紙の書籍はより嗜好品化し、一般的な読み物は電子書籍へ。世界の書籍市場は、確実にそうした流れへと向かうだろう。日本の電子書籍市場がガラパゴス化への道をたどらないためにも、出版界は変わっていかなければならないはず。電子書籍市場にも現代版“黒船”が登場するのか、今後も定額読み放題サービスの動向から目が離せそうにない。

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